起業塾や起業セミナーで「ブログでファンを作りましょう」とか「自分のブランドを作ってブランディングしましょう」と教えられる人は多いですが、そういうことをやっている人から商品やサービスを買いたいと思う人はいません。
もしあなたが購入者だとしたら、次のAさんとBさんのどちらから買いたいでしょうか?
・Aさん→ブログでファンを作り、自分をブランディングしてお金持ちになりたいと思っている人
・Bさん→お客様の為に自分が何が出来るかを常に考え、お金儲けは後回しにする人
日本人の感覚でいくと「9割以上」はBさんを選びます。人は、自分自身のことだけ考えている人よりも、買う側を得させてくれる人のほうが好きだからです。つまり、ファン作りとかブランド作りに没頭すればするほど、買ってくれる人は減り、商売としては続かないということです。
起業するのに、ファンなんていりません。ブランドもいりません。あなたがどうのこうのより、まずは自分がお客様の為に何が出来るかを必死に考えることです。一人目のお客様はどこにいるのか。もし現れたら、その人を徹底的に「深堀り」することです。そうすれば、また違う人に売れるようになります。起業とは、基本的にはそういう「地味な作業の積み重ね」です。
それが出来てない段階で、やれファン作りだとか、セルフブランディングだとか、ちゃんちゃらおかしいのです。私の経験上、こういうことを熱心にやっている人ほど、すぐに辞めていきます。自分のことしか考えていないからです。
ファンもブランドも、気付いたら増えていたとか、気付いたら出来上がっていたというカタチが理想であり、自ら作り出すものではありません。そこには「違和感」があり、偽物のファンやブランドしか残りません。最終的にはどちらも消えていきます。
ファンとかブランドとか考える前に、まずは「商品」であり「サービス」です。そこに「売れる要素」があれば、ファンもブランドも後から付いてきます。今のあなたは、やっていることが「逆」なのです。