「付加価値をつけましょう」とか「付加価値を上げましょう」とアドバイスされると、何も考えずに「値上げしたらいいんですね!」と言う人がいますが、根本的に間違っているので、早く気付いたほうがいいです。
内容や質が同じで、値段だけ上げると、それは「単に値段が上がっただけ」です。割高になるので、付加価値としては逆に「下がって」います。
そうではなく、値段はそのままで、内容や質を上げると、お客様にとっては付加価値が上がります。まずはここを目指すことです。
やたらと「付加価値を上げましょう!」と言うコンサルタントは多いです。「高ければ高いほど、ブランド価値があるように見えますよ!」とも言います。それを鵜呑みにして値段だけ上げると、お客様の満足度は下がります。だから売れなくなるのです。
付加価値が高いか低いかは、買い手が決めることです。売り手が「これは付加価値が高いですよ」という時点で、胡散臭い感じがします。
あなたがいくら付加価値があると思っていても、お客様がそう思わなければ意味がありません。ほとんどの場合、価値があるとは思われていません。値段どうこうよりも、そもそも「欲しくないもの」を売っているというケースもよく見かけます。
- 付加価値を上げるにはどうしたらいいか?
- 付加価値をつけるには?
- 付加価値をつける方法とは?
こんなことばかり考えている人がいますが、残念ながら無駄な努力です。商売とは、まずは目の前のお客様が欲しいものを提供することです。そこを疎かにして、その次の段階を先に考えているから、現状が変わらないということに早く気付きましょう。