最新の消費者意識や消費者動向に関する本を読んでいて知ったのですが、以前と比べると「安かろう悪かろう」より「高額でも品質が良いもの」を選ぶ人が増えています。
参考にしたのはこの本です。
主な調査結果は以下の通りです。
・とにかく安くて経済的なものを買う
2000年:50%→2021年:35%
・できるだけ長く使えるものを買う
2000年:53%→2021年:61%
・多少値段が高くても、品質の良いものを買う
2000年:40%→2021年:47%
コロナ禍で生活が苦しくなる人が増えているという報道が多いですが、節約志向よりも「本物志向」の人が増えているというのが事実のようです。
今までは「良いものを安く」というのが、日本のメーカーや売り手の発想でした。それが円安や原油価格の高騰、ロシアとウクライナの戦争による影響により、成立しなくなってきました。
とにかく「安さ」を全面に出しておけば、手にとってくれる人が多かった時代は終わりを迎え、安いだけでは「見向きもされない」という時代に突入したということです。
価格を訴求するだけの商品は売れなくなり、価格が手頃でも、品質が良くないとか、コスパが悪いと思われると、これまた売れないということです。
しかも今はネットでの情報収集が容易なので、すぐに同業者と比較されます。そんな「戦国時代」に、安いだけで品質が良くないものを売っていても売れないのは、当然かもしれません。
あなたの商品は大丈夫でしょうか?「安かろう悪かろう」ではありませんか?「この品質なら多少高額でも買っても良いかな」と思われるようになっていますか?そこを改めて考えるのが、アフターコロナで生き残っていくには、必須の要素だと言えます。