「起業したいんですけど、色々なリスクを考えると怖くて、一歩目がなかなか踏み出せないんです」という人がよくいます。「それは正常なことですよ。リスクは何にでもあるし、一歩目は誰でも怖いものです」と言うと、ホッとした表情を浮かべる人が大半です。
起業前の人がよく思い浮かべる「起業のリスク」を一覧にしてみました。
- 収入が不安定になりそう
- もしかして借金をしないといけないの?
- 家族と揉めそう
- 体調を壊したらどうしよう?
- 売れなかったらどうしよう?
- そもそも需要があるのかな?
- 資格とか持っておいた方が良いのかな?
- 失敗したらどうしよう?
- 色んな届け出や申請は一人で出来るかな?
- 帳簿の付け方や確定申告もやったことないし不安
- 個人事業主?それとも法人?・・・etc
だいたい皆さん同じような感じなので、聞き慣れているこちらとしては「あぁ、そのパターンですね」という認識です。具体的な対処法としては、以下のようなことが挙げられます。
- 一定の売上があるまでは会社に所属したままこっそりやる
- 家族とはよく話し合っておく
- 半年以上は楽に暮らせるくらいの貯金をしておく
- 普段から体調管理を徹底する
- 始める前に需要の有無を専門家に聞いてみる
- 申請や届出の方法をネットや本で調べる
- 確定申告の入門書をまずは読んでみる
このように文字にすると「当たり前のことばかり」ですが、これすらしない人が多いです。付け加えて、アドバイスしておきます。
- いきなり借金の必要がある事業はしないこと
- 資格がなくても、ほとんどの仕事はできる
- 売上が1千万円を超えるまでは個人事業主で大丈夫
ついでに、私の体験談をここで披露しておきます。正直に告白すると、起業する際にリスクなんて全く考えませんでした。27歳で起業したのですが、30歳までにどうにもならなければ、その時はすっぱり諦めようと決めていました。
会社員時代に貯めた金額が「数百万円」あり、実家暮らしで、父親が会社の経営者だったので、あれこれ聞ける環境にありました。売上の目標や将来の夢も特に無く、別に売れなくても良いやと思っていました。
期待値が低すぎるくらい低かったので、仕事がなくても全然平気で、毎日を楽しく謳歌していました。スタンスは今も大して変わりませんが、それで16年も続いたのは「奇跡」と言って良いと思います。
相談に来た人には、できるだけ正直に伝えるようにしています。それと「命まで取られるわけでもないし、気楽にやりましょう」と言っています。そのくらい「ゆるく」始めた方が、意外と上手くいきやすいです。