観葉植物が好きで、あれこれ育てながら、日々、観察しています。種類が違えば、対応の仕方も変わってくるということが、よく分かります。
例えば「ガジュマル」は、日光が大好きで、放っておいても順調に育ちます。買ってきた時はこじんまりとしたサイズだったのに、今やテレビの高さを超えるようになりました。
「カラテア」は原産地が南米のアマゾンなので、湿気を好みます。以前はそれを知らず、元気がなかったのですが、風呂場に移動してからはすくすくと成長しています。しおれかかっていたのに、新しい芽を出すまでになりました。
「アフェランドラ・ダニア」は、水やりを頻繁にする必要があります。水分が無くなると葉が萎んでしまうのですが、水やりをすると途端に回復するので、とても「分かりやすい」植物です。日光も大事なのですが、直射日光は避け、ガラス越しの陽当りが良い場所に置いています。
というように、観葉植物といっても、それぞれのタイプがあり、育て方も、適した環境も異なるのです。これは、人間にも当てはまります。人間も、植物と同じく「生き物」だからです。
大企業が向いている人もいれば、中小企業が向いている人もいます。公務員が向いている人もいれば、ベンチャー企業が向いている人もいます。内勤のルーティンワークが向いている人もいれば、営業で外回りをする方が向いている人もいます。
人と関わる仕事が好きな人もいれば、職人的に一人でコツコツやる方が楽だという人もいます。誰かに指示されないと動けない人もいれば、指図されるのが嫌で、自分で考えてやりたいという人もいます。
どれが良くて、どれが悪いという話ではありません。どれが正解で、どれが間違っているという話でもありません。人にはそれぞれタイプがあり、自分に適した環境で、自分に適したやり方をした方が、成果は出やすいですよ、という話です。
あなたが最初にやるべきことは、自分はどんなタイプで、どういう環境なら力を存分に発揮できるかを、冷静に見極めることです。決して無理をしてはいけません。憧れの人を真似てはいけません。あなたには、あなたに適した環境があり、向いているやり方があるはずです。それを見つけた人から順に、成功していくのです。
ちなみに私の場合は、一人で、淡々と、自分のペースでやっていける仕事が向いているということが分かっていたので、その通りにしました。その結果、今ここにいます。