「お金持ちはケチが多いと聞いたのですが、あれは本当ですか?」とお金持ちになりたいというアラサー女子に聞かれました。ケチではなく、使うところと使わないところに極端な差がある、ということです。
使うところには、とことん使います。自分の趣味や気分が上がるものには、それこそ糸目をつけません。100億円以上する絵画をポンと買ったり、費用が400万円かかるヨーロッパ旅行を「見つけた瞬間に」申し込んだり、100万円のフィギュアをネットオークションで「即決」したりします。
その一方で、使わないと決めているものや価値を感じられないものには「1円」足りとも無駄使いしません。これを「徹底」しているのが、本物のお金持ちの特徴です。
ブランド品に興味のない人は、常にユニクロばかり着ています。家は快適に過ごせれば充分だと思っている人は、ずっと「賃貸」に住んでいます。腕時計に価値を感じない人は、国産の1万円以下のものを長年愛用しています。
この人たちは全員、資産を「10億円以上」持っていますが、それだけお金があっても、自分が「これだ」と認められないものに関しては、無駄使いをしないという「考え方の軸」や「明確な方針」があるのです。だからこそ、お金持ちになれたのです。
私もこれを真似ています。毎日使うコップやタオル、うつわには、とことんお金をかけます。口当たりや持った感じの形状、肌触りを重視して、常に「研究」を繰り返しています。シャンプーや石鹸は身内に関係者がいるので、高級品を日常使いしています。
現地で直接見たいなと思った美術展は、地方でも躊躇なく見に行きます。東京で見る場合に比べて費用は何万円もかかりますが、その「実体験」を考えると、全く惜しくありません。むしろ「安いな」と感じます。
その一方、日用品や消耗品は100均やドラッグストアで済ませます。台所の不織布ネットは、ダイソーの55枚入りのものを使い、ティッシュは西友で5パック199円のものしか買いません。これが、お金の使い方に「メリハリ」があるということです。
お金が貯まらない人は、使い方に「方針」や「軸」がありません。欲しいなとか、食べたいなという「本能」だけですぐに使ってしまうので、なかなか貯まりません。
一度、自分の中で「整理」しておきましょう。何には惜しみなく使い、どこを節約するのか。それをすることが、お金持ちへの第一歩です。