「どんな人に売りたいんですか?」と聞くと「30代以上の女性に売りたいんです」とか「50代や60代の方をターゲットにしています」という回答が返ってくるのですが、「その為にどんなことをやっているのですか?」と聞くと「・・・特には・・・」と返事する人が大半です。
こういう人に売りたいと設定するだけはして、それに対して特に何もしてないというのは、無責任というか、商売として成り立ってないなと思います。こんな人が来てくれたら良いなという「願望」や「お祈り」レベルです。
大学の近くにある食堂では「大盛」をアピールします。ターゲットが喜びそうなことを売りにして集客しています。OLが多いビジネス街では「サラダ専門店」をよく見かけます。男性のようにタンパク質×白米というランチではなく、野菜を中心に摂りたいという女性が多いからです。
- ターゲットはどんな層か?
- 何を求めているのか?
- どこに行けば出会えるのか?
繁盛店や長続きする商売をしている個人や企業は、こういうことを日々、真剣に考え、試行錯誤しています。繁盛せず、長続きもしない個人事業主や企業との差は、ここにあります。
こんな人に来てほしいなと思うだけでは、人は来ません。そんな「願望」や「お祈り」レベルでやっていけるほど、世の中は甘くありません。もっとよくターゲットを観察しましょう。その人達がやってほしいことをやってあげましょう。そういう「具体的な行動」をしない限り、状況は好転しませんよ。