「ビジネス用のプロフィールの書き方を教えてください」と、これから起業したいという20代の方から相談されました。簡単な話です。
大型の本屋さんに行って、気になる本を手に取り、著者のプロフィールを片っ端から見ましょう。それで「ピン」ときた部分をパクってください。それを繋ぎ合わせたら、それなりのプロフィールが完成します。
文芸コーナーに行くと、作家のプロフィールには「芥川賞受賞」とか「柴田錬三郎賞受賞」と書いてあります。それだけ受賞歴が大事だということです。ビジネス書コーナーに行くと、出身校や所属していた組織の名前が書いてあることが多いです。それだけ学歴や社歴を気にする人が多いということです。
同じビジネス書でも、自己啓発本になると「胡散臭い人」が急増します。やたらとプロフィールが長いのです。それだけ自信がないんだろうなと思ってしまいます。プロフィールの長さと自信の無さは比例すると覚えておきましょう。
さて、あなたのプロフィールの書き方や作り方です。何かの受賞歴や実績、立派な学歴や社歴もありません。だからといって心配することはありません。ほとんどの人はそうだからです。とはいえ、ダラダラと長いプロフィールを書くと、胡散臭い自己啓発本の著者のようになるので気を付けましょう。
コツは、人から「どんな仕事をしているの?」と聞かれた時に「20秒以内」で回答できるようにしておくと、それがそのままプロフィールとして使えます。
例えば「米粉を使用したパン教室を杉並区でやっています」とか「横浜市内の住宅街で小顔サロンを経営しています」とか「子供向けのお箸の持ち方教室をオンラインでやっています」とかです。
これに本屋さんで見つけた「ピン」ときた部分を肉付けすると、こんなプロフィールが完成します。
「アレルギー体質の息子を持ったことをきっかけに、米粉の研究を10年続けた後、杉並区の自宅でパン教室を開校。同じ悩みを持った近隣の女性を中心に、年間で100名以上の生徒さんが集まる人気教室に。」
これなら「20秒」で説明できるのと、どこで、誰に、何をやっているかがひと目で分かるので、見た人の記憶に残りやすいです。
というように、難しく考えなくても、割と簡単に出来るので、あれこれ試してみましょう。それでも難しいとか、考えるのが苦手だという人には、私が作ります。