人が信じているものを全て「宗教」だと考えれば、相手のことがよく理解できるようになります。例えば、以下のようなことです。
- 糖質制限にハマっている人→「糖質制限教」の信者
- 原発に反対している人→「反原発教」の信者
- 外出する際に必ず日傘をさす人→「紫外線は体に悪い教」の信者
こんな風に思えるようになると「かわいらしいな」という感情すら湧いてくるので、意見が対立したり、揉めるようなこともありません。人間関係のストレスも減ります。
「このオイルは体に悪いから変えるべきだ、と顧客様からしつこく言われて困っているんです」とサロン経営者から相談を受けました。その時に、こんな話をしました。
「あなたは、このオイルが良いと思っている信者です。顧客様は、そのオイルが良くないと思っている信者です。これは一種の"宗教戦争"です。それでもまだ対立を続けますか?」と言いました。頭の良い方なので、すぐに理解してくれました。
理解しようという気のない人に、それ以上の説明をしても無駄です。しつこく言ってくるようなら、出禁にするのも一つの手段です。そうでもしないと、宗教の対立は解決しません。非常にデリケートな問題なのです。
もちろん、私も色んな宗教にハマっています。落語家の立川談志を敬愛しているので、20代の頃からすっかり「談志教」の信者でした。もう少し歴が長いのが「みうらじゅん教」でしょうか。最長が「ヤクルトスワローズ教」です。物心ついた時からの信者です。35年以上は経っているので、もはや「古参幹部」くらいの信者歴になります。
人は皆、何かしらの宗教にハマっています。良いとか悪いとかという問題ではありません。それぞれの「違い」があるだけです。人を見る時に、そういう観察技術を持っておくと、何かと円滑にいきやすいですよ、という話です。
ちなみに、このブログを既に10記事以上読んでいるとか、何ヶ月も継続して読んでいる人は、完全に「笹野教」の信者です。たまには「お布施」をお願いします。