人気占い師や予約が殺到するカウンセラー、なかなか予約が取れない医者の共通点は「聞き役に徹していること」です。相談者が言うことに一切口を挟まず「ふんふん」と相槌を打ち、ひたすら聞いているだけです。
それで一段落ついたときに「それって、こういうことですよね」とか「あなたはこんなことに悩んでいるんですね」と話をまとめてあげると「この人は、自分のことを分かってくれている!」と勝手に「錯覚」してくれたり、人として信用してくれます。
たったそれだけで、また来てくれたり、周りに紹介してくれます。これをひたすら繰り返していると、リピートと口コミが発生します。こうして商売が継続していくのです。
このことに割と早い段階で気付いた私は、同じように真似てみました。コンサルタントとしてアドバイスに力を入れるのではなく、まずはお客様の話をひたすら聞くことに専念してみました。
効果は抜群でした。こちらは大したことを何も言っていないのに、話を要約したり編集してあげるだけで「頭の中が整理された」と感激されたり「黙って聞いてくれただけで嬉しい」と、ものすごく感謝されたり、何度も会いに来てくれる人が「続出」しました。
自分の悩みや課題、出来ていること、出来ていないこと、やるべきこと、やらなくて良いことも「明確化」されるので、それを基に戦略を組み立ててあげると、成果もどんどん出るようになりました。
人は皆「誰かに自分の話を聞いてほしくてほしくてたまらない生き物」です。占い師もカウンセラーも医者もコンサルタントも同じですが、「お金を払ってでも話を聞いてもらいたい」という人が、世の中には山のようにいるからこそ、成り立っている商売だということです。
SNSで自分のことを「発信」している人は多いですが、それでは競争も激しく、なかなか儲かりません。聞いてほしい人が多いなら、聞いてあげれば良いのです。そうする人は少ないので、競争も少なく、放っておいても儲かります。
この「法則」が分かっている人は意外と少なく、世の中の大半の占い師もカウンセラーも医者もコンサルタントも、ひたすら喋りまくったり、自分の価値観を押し付けようとします。これを「ひっくり返す」だけで、簡単に人気者になれるのです。