東京の都心部でよく見かけるのが、全身をハイブランドで固めているダサい人です。こういうタイプは男女問わずいて、周りからは敬遠されがちですが、その理由について考えてみました。
まず初めに、見た目がものすごく「成金っぽい」というか「下品」に見えます。こういう人と一緒にいると恥ずかしいです。普通にカフェで話しているだけで「悪巧み」をしているように見えるというか、詐欺師の片棒を担いでいるように見えてしまいます。本人が好きで着ている分には構いませんが、他人を巻き込むのはよくありません。
次に、せっかく高いお金を出してハイブランドを買っているのに、ダサいと思われているということは、それが完全に「マイナス」になっています。これはお金の使い方としては「最悪」で、そこにお金をかければかけるほど、周囲は引いていくという「負のスパイラル」に陥っています。
自分にブランドが無い人や自信のない人ほどこういう格好をするので、全身ハイブランドの人を見かけると「本当は弱いのに、それを懸命に隠している人なんだな」と思うようにしています。
六本木にはこんな服装の人が多いです。その次に多いのが新宿で、ブランドショップが密集している銀座にもよくいます。そういう人を後ろから観察していると、見事なくらい、周りが避けていくのが分かります。
オシャレな人は、ブランド物を過度にアピールしません。ロゴが大きく入っているものは避けて、聞かれないと分からないような上質なものを、普段から愛用しています。ある有名なスタイリストは「タグを敢えて外す」と言っていました。
ダサい人ほど、ブランド物を過度にアピールします。ロゴは大きく入っていればいるほど良いという価値観なので、異常なくらい目立ちます。聞いてもいないのに値段を伝えてきます。「これ、ヴィトンで40万円で買ったんです」と言われなくても、これでもか!というくらい大きなロゴが付いている時点で、こっちは分かっているのです。
ハイブランド側はあくまで「商売」なので、買いたいという人の「自尊心」をくすぐるように、次から次へと商品を出してきます。全く似合っていなくても「よくお似合いですよ」と笑顔で言います。販売員にとっては、それが「仕事」だからです。
全身ハイブランドのダサい人は、ハイブランドの「カモ」にされています。似合うとか似合わないとかは二の次で、とにかくそのブランドの商品なら買うという人が多いです。もはや「宗教」に近いですが、心が弱いとか自信が無いという観点から考えると、これも納得できます。
ちなみに、うちのお客様にはこういう「下品な人」はいません。たまにハイブランドの財布やカバンを持ってくる人もいますが、決して成金タイプではなく、そのデザインが気に入ったとか、海外に行った時に買ったとか、貯金して購入したというパターンです。
全身ハイブランドで固めている時点で、損することが多く、得することはほぼ無い。ということを、よく覚えておきましょう。それと、そういう人は「心が弱い自信の無い人なんだな」と慈しみの心で優しく見守ってあげましょう。そうすると、見る目が変わって「観察対象」としては楽しめますよ。