「起業したものの、なかなかうまくいかないんです」と相談に来る人は多いですが、そういう人に対しては「それが普通ですよ」と言うことにしています。
そもそも、ビジネスをやったことがない「素人」が、いきなり成功する訳がありません。確率でいうと、おそらく「1%以下」です。みんな売れなくて、みんな悩んでいます。
初めての起業でいきなりうまくいく人は、極端に運の良い人です。たまたまラッキーで売れただけで、本人の実力ではありません。スタートダッシュは良くても、その後が続かない人が大半です。
- 99%の人→いきなりは売れない
- 1%のラッキーな人→継続的には売れない
起業とは、こういうものなので、気にする必要はありません。あなたが売れないと悩んでいる時、同じ時期に起業した他の人も売れないと悩んでいます。
一度失敗して、二回目に挑戦する人は、前回よりは可能性が高まります。以前の失敗を踏まえているので、そこは避けて通れるからです。「失敗する道」が分かっているだけマシです。
本やネット上には、起業していきなり多くのお金を稼いだという人のエピソードが見受けられますが、あれはほとんどが「作り話」だったり「かなり脚色した、実際とはかけはなれた事実」です。本を売るためや、ネット上で有名になりたい人は、そのくらいのことは平気でやるということを覚えておきましょう。
一人で問題が解決できる人は、そうすれば良いと思います。自信があり、果敢に挑戦する行動力もあり、継続的に試行錯誤する粘り強さもある。そんな人なら、きっと「自力」でうまくいくでしょう。
残念ながら、あなたにはどれもありません。自信がないし、行動力は欠けているし、粘り強さなんて「皆無」です。そもそも、どこに問題があり、それをどう解決すれば良いのかも分かっていません。それでもまだ「自力」にこだわりますか?という話です。
初めての起業で売れるには、二つの方法しかありません。売れるようになるまで、コツコツと地道に続けるか、さっさと他人の力を借りて「ショートカット」するかです。売れるようになった人は、ほぼ全員が「後者」です。自分の能力を客観的に見れば、そうするのが「懸命な判断」だと思います。