「あるコンサルタントに相談して、これをやったら売上が伸びるというアイデアを教えてもらい、実際に行動に移したのですが、それでも全く伸びません」という人が、私の元に相談に来ました。
どこに原因があるのかなと思ってじっくり聞いてみると、次第に分かってきました。そのコンサルタントが教えていたアイデアというのは、あくまで「教科書通り」のアイデアであり、その人の商売には全く関係のないことばかりだったのです。それではどれだけ行動しても成果には結びつきません。初期設定というか「方向性」が間違っているからです。
この人の商売は、ダイエットカウンセラーです。ということは「ダイエットに成功しやすい人」や「本気でやる気のある人」を集めれば、成果が出やすく、集客しやすいです。そういう人を集めるにはどうすればいいか?を徹底的に考えることです。
私がアドバイスしたのは、まずは「興味本位」の人を排除しましょうということです。軽い気持ちで来る人を省き、そういう人が反応しそうな文言は使わないようにしてもらいました。本気の人なら、どんな言葉で検索するか。どんな情報が欲しいか。それを追求し、ブログに書いてもらいました。そうすると「客層」がガラッと変わりました。
冷やかし程度の人は全く来なくなり、数は少ないものの、本気の人ばかり来るようになりました。継続してサポート出来るので、客単価も上がります。結果的に売上がアップしました。
このように、商売で最も大事なのは「買う気のある人」を集めることです。これだけ価値観が多様化した時代です。あなたのことを求め、反応してくれる人なんて、ごく少数です。その事実を受け入れ、そんな人に見つけてもらうには、どうすればいいかをもっともっと考えましょう。そういうことをコツコツやればやるほど勝ちやすいのが、現代の特徴でもあります。