日々、色んな女性と直接お会いしています。そこで思うのが、結局、ヒトという生き物は、自分のやっていることや考えていることについて「まずは肯定してほしい」気持ちが強いということです。
どんな人でも、自分のことを「否定」されると、嫌な気持ちになります。場合によっては「トラウマ」になるかもしれません。正しいとか間違っているとかではなく、頭ごなしに否定しないでほしいと思っている人が大半です。
特に年配の男性によく観られる傾向ですが、女性だからという理由だけで、説教じみたことを言ったり、まともに話を聞こうとしません。そういう態度に、世の女性はイライラしています。
それが分かっているので、私は個別コンサルの「冒頭15分はひたすら聞き役に徹する」ことにしています。これが、たいそう喜ばれます。
- 「こんなにも真剣に話を聞いてくれる男性に初めて出会いました」
- 「周りには否定ばかりされてきたので、肯定してもらえて嬉しいです」
- 「そうだね、分かるよと言ってもらえて、思わず泣きそうになりました」
こんな感想をもらうことが本当に多いです。これまでの人生で、どれだけ他人に否定され、まともに話を聞いてもらえてなかったのかが、よく分かります。
心の中に溜まっているものを、まずは「吐き出さないと」次に進めません。逆に言うと、一旦吐き出してしまえば、それだけでスッキリして、特にアドバイスが必要ないことすらあります。
中には「笹野さん、ちょっと聞いてもらえます?」と定期的に吐き出しに来る人もいます。それを「ふんふん」と聞いているだけなのですが、毎回とても感謝されます。
男という生き物は、聞くという行為が大の苦手です。大して聞いていないくせに、勝手にアドバイスをしてきたりもします。女性は日常的に、友達にも彼氏にも夫にも上司にも部下にもイライラしています。
そういう大前提がある中で「話をじっくり聞ける男性」というのは希少価値が高いです。特別なことは何もしていませんが、たったこれだけで、相談が殺到したりするのです。これも一つの勝ち方です。