「女性のひとり起業に向いている仕事はありますか?」と起業を検討中の方に聞かれました。「その前にあなたがやりたいことや、やれることは無いのですか?」と逆に聞き返してしまいました。
「女性のひとり起業に向いている仕事がある→それならやってみよう」という思考回路が、いまいち理解できません。自分がやりたいことがある、これなら出来る。それが一人で出来そうか、どういう風にやったらうまくいきそうか、という質問なら答えようがあるのですが、仕事に自分を寄せていくのは、正直どうかと思います。
それと「女性 ひとり起業」等で検索して、ネット上に出てくるような仕事は、既にもう多くの人がやっています。需要も少ないので「供給過多」になっています。その仕事を今から始めたところで、うまくいくとは思えません。
こういう人は「起業することがゴール」なので、確実に息切れします。起業しますというブログを書き、それが達成できたら現実に戸惑い、徐々にフェードアウトしていきます。これまでそんな人を山のように見てきました。もう見たくありません。
起業に向いている仕事があるからやってみようという発想ではなく、自分がやりたくて仕方ない仕事だからやるという発想に切り替えましょう。成功する人はみんなそうです。周りがなんと言おうと、やりたいからやっているのです。
この相談者の場合、まだ起業するタイミングではありません。やりたくて仕方ないことが見つかるまで、じっくり探すべきです。「本気でやりたいことが見つかったら、その時にまた相談に来てくださいね」と伝えたら、理解してくれました。頭の良い人で助かりました。
まだそのタイミングではないのに、実は全くやりたい仕事ではないのに、女性のひとり起業に向いているからという理由だけで手を出し、苦しんでいる人に向けて書いた記事です。良かったら参考にしてください。