本当に実力があるかどうかは、パッと見では分かりません。明確な基準がないのと、それを測定する技術が無いからです。
一方、何だかよく分からないけど「実力がありそうに見える人」が、どんな業界にも、どんな時代にも存在します。そういう人の方が稼げるようになるから、面白いなと思います。
難関大学を卒業しても、なかなか出世しないAさんと、三流大学卒で中途入社してきたにも関わらず、あれよあれよという間にどんどん出世するBさん。どんな会社にも、両者がいます。
Aさんは優秀ですが、人付き合いが苦手で、アピール不足です。Bさんは勉強は出来ませんが、コミュニケーション能力が高く、行動力があり、自分の見せ方をよく知っています。社会ではBさんの方が重宝されます。
ネットの世界でも同じです。優秀な人はこの世に山ほどいます。学歴では差がつきません。「東大卒」や「慶応卒」は、探せばすぐに見つかります。それよりも「年商100億円を突破」とか「月に1,000万円稼いでいます」みたいな人の方がウケたりします。
確かに詐欺師みたいな人も多いですが、人間の深層心理を追求していくと、ついついそういう方に流れていくのは自然なことなので、これはもう仕方ありません。
実を言うと、私もこの法則を存分に活用しています。プロフィールに「トヨタ自動車のサイトで執筆経験がある」と書いているのは、それだけで「世界のトヨタに認められたんだ!」と思われるからです。「Yahoo!ニュースへの掲載履歴多数」と書いてあるのは、それだけで「有名な人なのかも?」と思われるということを知っているからです。
そもそも人は、他人の話を真剣に聞いていません。私が「神戸にある大学の出身です」と言うと「へぇ〜!あの国立の神戸大学のご出身ですか」と、10人中7人くらいに言われます。本当は甲南大学卒ですが、面倒なのでそのままにしています。
このように、人の心理と行動をよく観察していると、お金の稼ぎ方が分かってきます。実力を磨くことはもちろん大事ですが、自分をどう見せれば一番アピール出来るのか。そこもよく考えましょう。