スモールビジネスを継続してやっていこうと思ったら、少ないお客様を対象にして、値段を上げて、いかに儲けるかを考え続けることです。逆に言うと、それさえやっておけば、なんとかなります。
起業して売上がなかなか上がらない人や、安定的に売れるようにならない人の共通点は「より多くの人に」対して「できるだけ安い価格」で売ろうとしていることです。それでは商売として継続できません。
これだけ価値観が多様化し、情報量が爆発的に増えた現代では、ヒット商品が出にくくなっています。大手企業が出す商品でも、知らないことがよくあります。個人が売っている商品が、大勢の人に知られることはまずありません。つまり、より多くの人に売ろうという発想自体が「無理ゲー」なのです。
できるだけ安い価格設定というのも無理があります。あなたが安い金額で売ろうとしても、それより安い金額で売っている人が現れれば、安いものを求める人はそちらに流れます。競争が加熱し、最終的には「無料」になる恐れもあります。
ホットペッパービューティーが典型的ですが、価格に反応するのは、価格でしか判断できない人です。そんな人達を集め続けるには、莫大な広告費が必要です。それを個人でやるのは難しいです。
- より大勢の人に売りたい→無理ゲー
- できるだけ安い価格で提供したい→価格でしか判断できない人ばかり集まる
このように書くと、方向性として間違っているということが、よく分かると思います。
この記事にも書きましたが、まずは「100人」くらいに売れる商品を作りましょう。スタートラインをそのくらいに設定しておくと、具体的な行動に落とし込みやすいです。
少人数に対し、高価格で売るには「戦略」が必要です。小手先の変更やSNSを頑張ったくらいでは、どうにもなりません。今売っている商品やサービスをガラッと変えるくらいの「根本的な変更」をしないといけません。
どんな時代でも、どんな規模でも、生き残るのは「変化に柔軟に対応できる人」です。生き残ってきた人は、常にこんなことばかり考え続け、行動に移してきたからこそ、生き残ってきたのです。