うちのお客様の約半分は、既に一定の売上がある人です。そんな人に共通しているのが「なぜ、自分が売れているのかを把握できていない」ということです。ここが分からないと「これからも同じように売れるかな?」と不安を感じやすくなります。
マタニティフォトを専門にしているカメラマンの方が相談に来た際の実話です。一応はサイトがあるのですが、簡素なものでした。紹介や口コミがメインで、集客には力を入れていませんでした。
が、今後のことを考えると、違うやり方も模索しないといけないと思い、私のもとに相談に来てくれたのですが、話を聞いて驚きました。既に「20年近くのキャリアと1,000名以上の顧客」がいたのです。
そんなことはサイトのどこにも書いていません。話をじっくり聞いて初めて知った情報です。言われない限り、本人しか知りません。すごく「もったいないな」と思いました。
「そんなにたくさんのお客様が既にいるなら、そのことをサイトやブログに書くだけで、見た人は驚きますよ」とアドバイスしたら「そんな発想はまるでありませんでした」と感心していました。
カメラマンのように「職人肌」のタイプは、集客やマーケティングに疎い傾向にあります。カメラやモデルの扱いには慣れていますが、人間心理や消費者心理のことについてはあまり考えません。そういう人が大半なので、そこを徹底的にやれば、簡単に差別化できます。
撮影に訪れた「お客様のこと」をブログに細かく書いてもらったら、新規のお客様が年間で100名以上増えました。「こんなにも簡単に増えるものなんですね」と驚いていました。
お母様の介護の問題があるのと、マイペースに仕事をしたいということもあり、現在はブログの更新を一旦ストップしていますが、売上は順調に増えています。新規客の口コミや紹介がまた発生しているからです。
このように、過去の実績を「言語化」すると「売上の再現」ができるようになります。ブランド価値が向上し、新たな仕事にも結びつきやすいので、既に一定の売上がある人が永続的に売れるには、これが最も確実なやり方です。