「本を出している人ならきっと優秀に違いないと思い、ある起業コンサルタントに高単価商品の売り方についてアドバイスを求めたら"自分の商品に自信を持って"としか言われず、完全に冷めてしまいました」という方が、私の個別コンサルを受けに来てくれました。こういう事例、けっこうあります。
「本を出している=優秀」かどうかは、その本にも、その人にもよります。優秀な人もいれば、そうでない人もいます。自分で書いてない場合もありますし、誰かの書いたことを「完全にパクって」書いている人もいます。
この方が相談したという人のサイトを見せてもらったのですが、高単価商品を売りましょうと勧めるわりに、本人のコンサル費は異常に安いです。
大幅な「値引き」をしていたり、単価2〜3万円で思うように稼げない人向けにアドバイスしますと言っているのに、本人が同じような価格帯で売っています。ちょっと「一貫性」がないというか「チグハグ」だなと感じました。
それにしても、アドバイスの内容が「自信を持って」の一言だけというのは凄いです。部活の試合前の高校生でもあるまいし、わざわざ時間とお金をかけて真剣に聞きに来ている大人に対して、投げかける言葉ではありません。
おそらく、この起業コンサルタントには「具体的なアイデア」が無かったのだと思います。自分自身が高単価商品を売ったことも買ったこともないので、売り手の心理も買い手の心理も把握しておらず、ましてや他人にアドバイスなんて出来ないのでしょう。
起業初心者が引っかかりそうな魅惑的なキーワードで釣っておいて、後は放ったらかし、という起業コンサルタントは山のようにいます。そういう人の「矛盾点」を突き、どうすれば改善できるかを淡々と書いておけば、それを見た人が集まってきます。
あなたの業界のお客様がどんな「不満」を持っているか、それをどう解消できるかを考えましょう。そうすれば、同業者と差別化できるようになり、売上も上がります。