女性起業の成功例、集客と売上アップの方法を教えるビジネスコンサルタント笹野健

左利き。北海道から沖縄、上海、タイ、ドイツ、イギリスなど国内外問わず、14年間で4,500名以上の相談に乗り、アドバイスしたお客様のコンサル後の売上総額は「1億円」を突破。女性向けコンサルタントとしては「顧客実績日本一」の笹野健によるブログです。

東京マラソン完走日記

プライベート日記を熱心に読んでくれている人から「どうなったの?」と多数の声を頂いたので、特別に東京マラソンだけで一本書きました。言っとくけど、長いよ。では、どうぞ。

 

朝は5時半に起床。すぐに入浴して体を温め、ストレッチでほぐす。朝食はおにぎり2個とバナナ3本。生まれて初めて一気にバナナを3本も食べた。もはやゴリラみたいだ。

 

新宿に着くと、ランナーがうじゃうじゃいる。私は5ゲートのLブロックだったので、かなり迂回して甲州街道の方の出口から地上に出る。すると人、人、人。こんなにも参加者がいるんだとびっくり。ちなみに今回の参加者数は「3万8千人」とのこと。

 

ようやく該当ブロックに到着し、アプリの確認を済ませたら、手荷物検査でまた行列。テロ対策として仕方ないが、もう少しスムーズに出来ないのかなと。ここを通過したらようやく一息。新宿中央公園内で着替えを済ませ、荷物を預けたり、トイレの列に並んだり「いよいよ」といった雰囲気。が、ここからが長い。なんやかんやで20〜30分はそのままの状態で待機。この際に完全に体が冷え切り、トイレにまた行きたくなる。

 

プロのランナーが走る先頭の組は9時10分スタートだが、私のいるLブロックはかなり後の方なので、結局、スタート地点に到達したのが9時35分頃。遂に始まった。

 

最初の1kmはランナーが密集して「団子状態」なので、思うように走れず。隙間を見つけつつ少しずつ前に進むことに。1kmの地点で確認したら「7分」もかかっていた。こんなにもゆっくり走ることは普段無いので驚いた。徐々にスピードを上げることに。

 

2km地点、3km地点では加速し、ペースも「6分」ほどに。ようやく本来の調子が出てくる。5kmで「30分」だったので、順調、順調。10km地点では「59分」と更に早まっている。途中、秋葉原界隈の沿道の応援が凄かったのと、日本橋の交差点近くにたくさんの人が。これが東京マラソンかと実感。

 

どこかのタイミングでトイレに寄りたいが、どこも行列になっていて、タイミングを失い続ける。茅場町の辺りで行列が無くてキレイなビルのトイレがあったので寄ることに。が、これが大失敗。ビルの中から駅に進み、そこでまた並ぶというトラップ。ここで軽く5分はロスした。まぁ仕方ないかと気持ちを切り替える。

 

浜町にある明治座の横を通り抜け、蔵前方面へ。17km地点には楽しみにしている「ようかん」がある。どこだ、どこだと探していたら発見。ようかん、思ってたのと違う。小さくて薄っぺらい。個包装されているから食べにくい。こんなランナー泣かせの補給食、一体誰が考えたんだ。とか思いつつ完食。

 

そのまま北上して浅草方面へ。雷門の前で立ち止まり、写真を取っているランナー多数。私はスマホを持たずに走っていたので、そのままスルー。観光地ということもあり、ここも人が多かった。

 

折り返して南下し、蔵前橋を渡る。ここは事前にチェックしていたルートなので、もはや懐かしい気持ちに。一度でも見ておいて良かったなと思った。やはり知っている道は気分的に楽。

 

両国を過ぎた辺りで「ハーフ」の標識が。後から知ったが、この時点で「2時間9分28秒」だった。まぁ、悪くない。以前に新宿シティハーフマラソンは完走しているので、ここから先は「未体験ゾーン」に。どこまでこのペースで行けるのか?自分でも全く分からない。

 

森下、清澄白河、門前仲町と走り抜け、富岡八幡宮で折り返し、また来た道を戻る。25kmでは「2時間31分49秒」に。これも後から知ったが、20kmからまたペースがグッと上がっている。

 

清澄庭園の公園でエアーサロンパスを配布していたが、また並ぶのもアレだし、もらわなかった。これが後々、響くことに。この辺りから急激に足に痛みを感じ始め、遂に歩いてしまった。端に寄り、その場でストレッチを試みる。その姿を見た少し先にいた人が、なんとエアーサロンパスを手渡してくれた。心の底から「助かりました。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べる。このおじさんに、幸あれ。

 

少し回復し、また走り始める。横綱町公園(凄い名前)の隅にある公衆トイレに立ち寄る。ここでも順番を待っている間に入念にストレッチを繰り返す。この日、二回目の蔵前橋を横断。この橋の上でカメラに囲まれながら走っている人が。ナイツの土屋に似ているけど、ちょっと違うか・・・と思っていたが、結局、誰か分からず。後から確かめたら、ハナコの菊田という人だった。

 

事前のコース紹介では29km地点から歩き始める人が増えるとか、フルマラソンを何度も完走している幼馴染みから30kmを超えたあたりから急にしんどくなると聞いていたが、まさしくその通りに。30km地点で残り12kmだが、ここからがつらいのなんの。

 

また日本橋の交差点まで戻り、いよいよ銀座方面へ。ここからは普段からよく通っている道。道の真ん中を走っているのがなんだか不思議な気分。銀座四町目交差点を曲がり、日比谷方面へ。ここからが本当にツラかった。

 

田町の折り返しまで延々とまっすぐの道が続くのだが、足も股関節も痛い痛い。途中、何度も歩いてはストレッチを繰り返す。東京タワーが間近に見えるが、こんなにもキツい状態で見たくなかった。ごめんよ、タワー。

 

このあたりになると「残り○km」という表示が増える。5km、4km、3kmと残りが少なくなってくるにつれて、疲れは溜まる一方。もう少しなんだからと思うが、そういう問題ではない。既にここまで40km近くも走っているのだ。その分の疲れが充分に「蓄積」されている。

 

もうこうなってくると「気合い」の勝負。帝国ホテルを過ぎて、ペニンシュラホテルが見えてきた頃に、ようやく安堵感が。最後の直線、丸の内の仲通りで残り1km。ここからが意外と長い。沿道の人数は最高潮。あと少し。なんとか踏ん張る。ということで遂にフィニッシュ。タイムは「4時間30分20秒」を達成。途中、トイレのタイムロスや歩きを繰り返したわりには、早い方かと。本当によく頑張った。

 

完走後の水分や記念メダル、ポンチョを受け取り、簡易の更衣スペースへ。足が痛くて靴を脱ぐにも一苦労。着替えを終え、地下道に向かうが、階段を降りるのがめちゃくちゃツラい。こんな体験、初めて。普段は歩くのが早いが、少しの距離でも、すごく時間がかかる。

 

ほうほうの体で、丸ノ内線のホームに辿り着き、帰路へ。最寄り駅の上り階段がキツい。手すりに捕まり、腕の力で引き上げる。マンションの階段もゆっくり、ゆっくり。なんとか無事に家に到着。あぁ、疲れた。

 

今回は大好きなヤクルトスワローズの限定ユニフォームで走ったのだが、沿道からは延べ50人以上から声をかけてもらった。「ヤクルト頑張れ!」とか「スワローズ!」とか。その度に手を上げて「ありがとう」と返答するが、そういうのが力になるというか、それが無ければもっとしんどかったなと思う。

 

実を言うと、全国大会に何度も出場している「超体育会系」のサッカー部出身なのだが、部活の練習でもここまでキツい思いはしたことない。40年生きてきて、足が動かないとか、股関節が痛くて悲鳴を上げるとか、体験したことがない。

 

今回よく分かったのは、ハーフマラソンとフルマラソンは完全に「別の競技」ということ。ハーフマラソンを完走出来たからといって、フルマラソンも同じように走れるとは限らないし、体への負担も異次元レベル。ハーフマラソンはまだ余裕があり、楽しかったが、フルマラソンは単純にしんどかった。

 

フルマラソンを完走したことのある人にしか分からない「境地」に到達できたのは良かったし、人生でこんなにもしんどい思いをしたことが無かったので、貴重な体験が出来たのも良かった。が、もう二度と嫌だ。フルマラソンはもう走りたくない。今後は趣味レベルで楽しんで走ろうと思う。ということで「引退宣言」をここにしておく。

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