ある日、たまたまネットを検索して辿り着き、この人のサイトは本当によく出来ているなと思ったのが、構成作家の高須光聖さんのオフィシャルホームページです。
知らない人の為に紹介しておくと、高須さんはダウンタウンの小学校からの同級生で、ファンの間では「三人目のダウンタウン」とも言われており、ダウンタウンの全て番組に構成作家として携わっています。
他の番組や企画も多数やっているのですが、ホームページに担当番組を「ズラッ」と羅列していて、それが凄いなと思いました。現在担当している番組はもちろん、過去の仕事も全て書かれてあるので、これを見た人なら、ひと目で高須さんのことを「凄い人だ」とか「仕事が出来る人なんだ」と分かります。ここに感動しました。
個人のホームページというと、やたらと「ポエム」みたいなものが多く、見ている方にとっては「この人は一体何者なんだ?」という疑問しか残りません。そんな人に仕事を依頼しようとは思いません。
高須さんのホームページは、これと「真逆」の戦略を取っています。仕事がたくさんあるんだから、その「事実」を淡々と書けば、見る側は勝手に凄いと思ってくれる。というシンプルな理屈に気付いているのだと思います。
私もさっそく真似しました。過去のお客様のリストを掘り起こし、実際に頂いた感想を、分かる範囲で全て「そのままの状態で」載せることにしました。そこには自分の「思い」や「熱い気持ち」はありません。ただただ事実を淡々と書いているだけです。それが一番、説得力があるからです。
サイト作りに重要なのは、同業者の研究だけではありません。業種・業界に関係なく、とにかくたくさん見て、良いと思ったものはすぐに取り入れてみる。その「試行錯誤」の繰り返しです。
ちなみにこの世で最も優れていると言われているサイトは「風俗・アダルト関連のサイト」です。人間の欲望に沿って忠実に作られており、設計や構成も見事です。軽い気持ちで覗いた人間がついつい買ってしまうのです。それは「よっぽどのこと」です。目を逸らすのではなく、良いところはどんどん取り入れていこうという気になれば、また見方が変わると思います。