稼げるようになった人を観察していて思うのが「上手く他人を使っている」ということです。自分にできること、できないことを把握し、できることに集中し、できないことは躊躇なく他人にお願いする。こういう「割り切り」が上手です。
初めてのビジネスで、いきなり稼げるようになる人は「よっぽど実力のある人」か「よっぽど運の良い人」です。ほとんどの人は、壁にぶち当たるのですが、その際に「自力では無理だから、他人の力を借りよう」と思えるかどうかが、その後の運命を決めます。
稼げない人の共通点は「現状把握ができていない」のと「プライドが高すぎる」ということです。自分の能力を「過信」しているので「自分ならきっとできるに違いない」と思い込んでいますが、そう思っているのは本人だけです。
世の中の99%に該当する、私も含めた「凡人」は、自力だけでは生きていけません。他人の力を借りないと、目的地には到達できないし、苦労する運命が待っています。それが嫌なら、さっさと他人を頼った方が効率的です。
ということを頭では理解しつつも、ついついプライドが邪魔をして、他人に頼れない人が多いです。何を隠そう、学生時代の私もそうでした。異常なくらいプライドが高く、就活では「どこの会社でも入れるでしょ」と本気で思っていました。で、全て落ちました。
年齢と経験を重ね、今ではすっかり「他力本願教の信者」です。いかに自分が大したことないかは、自分が一番よく分かっています。だからこそ、毎日、必死に勉強しているのです。本を読み、他人の脳味噌にある知恵を借り、それを自分の頭で編集して、こうして文章を書くことを「生業」にしています。
自力だけでは、ここまで来れませんでした。さっさと見切りをつけて、他人の力を頼ることにしたからこそ、起業して16年もやってこれました。プライドなんて、早く捨てるに限ります。