個別コンサルで40代のお客様と「高級店に入るのがいつまで経っても怖いです」という会話になりました。「普段から美術館に行っておくと、精神的に楽になりますよ」とアドバイスしました。
美術館には国宝や重要文化財、現在の価値に換算すると数百億円〜数千億円という「お宝」が置いてあります。それを鑑賞するのにかかる費用は、たった「1,000円〜3,000円」です。10回ほど行けば、さすがに慣れます。
どんな高級店に行こうが、そこまで価値のある商品は置いていません。銀座で一番高いお寿司屋さんでも10万円もしません。高級ホテルのレストランで高いワインを開けて、フルコースを食べても25万円くらいです。美術館と比べたら「格安」です。
高級店には「ドアマン」が必ずいます。それだけで気が引けてしまう人もいますが、気にする必要はありません。彼らは見た目は良いかもしれませんが、本物のエリートではありません。もし有能な人材なら、ドアマンをやっているはずがないのです。そうではないから、そこにいるんだと思えば、怖くなくなります。
どんな一流ブランドでも「入場料」を取られることはありません。無理に買わなくても大丈夫です。堂々と入り、堂々と出てくれば良いのです。あなたが買わなくても、他の人が買います。「社会見学」のつもりで、気になったら入ってみましょう。
美術館はそこら中にあるのと、入場料が安いので、ハードルが低いです。そこで慣れておいて、それよりも「格下」の高級店に行けば、何ひとつ怖くありません。そのうち、高級ホテルのトイレやラウンジを「日常使い」できるようになります。