起業家には、自分が稼ぐのが得意な人と他人を稼がせるのが得意な人がいます。どちらが偉いとか優れているという話ではなく「明確な違いがありますよ」という話です。
自分が稼ぐのが得意な人は「自分が成功した方法」にこだわります。自分はこれで上手くいった。だから、あなたも同じようにやれば良いですよ、という考え方です。安っぽい自己啓発本や自著伝によく見られます。
残念ながら、この方法では、他の人は上手くいきません。能力も環境も適性も人それぞれ違うので、同じようにやっても、同じ結果にはならないからです。ホリエモンの本を読んでも、ホリエモンと同じようになれないのは、このせいです。
他人を稼がせるのが得意な人は、相手の適性を見抜く目を持っています。能力や環境に合わせてアドバイスするので、どんな人でも結果が出やすいです。コンサルタントやプロデュース業は、こちらの力が必要です。有能なコンサルタントや秋元康さんたいなタイプです。
自力で稼ぐのが得意な人は、他人を稼がせるのが苦手です。「憧れの〇〇さんに会いたい♡」と会いに行っても、搾取されて終わりです。高額なコンサル料を払ったのに、曖昧なことを言われただけで、一歩も前に進んでいません。
そんな人にアドバイスを求めるから、いつまでも売れないのです。アメブロを始めとしたネット界隈の「自称成功者」に相談に行っても、成果が出ないのは、こういうことです。
アドバイスしてもらうなら「他人を稼がせるのが得意な人」にしましょう。あなたに合ったアドバイスをしてもらうべきです。他人の成功の法則を鵜呑みにしても、あなたは成功しません。
ちなみに私は、自分が稼ぐのは苦手ですが、他人を稼がせるのは「大の得意」です。これを見たらよく分かると思います。
大して儲かっていませんが、コンサルタントとして独立して14年もやってこれました。ずっと「他人を稼がせてきた」からです。
人は、自分を「得させてくれた人」のことを好きになります。また会いたくなったり、他人にも紹介したくなります。商売で言うと、リピートと口コミです。そうすることにより、売上が安定し、商売としては長く続きます。結果的に売上も大きくなります。
自分が稼ぐ金額は大したことありませんが、他人を稼げるようにしたら、売上は何倍にもなるのです。この「法則」が早い段階で分かっていたので、私は起業直後に決断しました。自分が稼ぐよりも、他人を稼がせよう、と。その結果、今ここにいます。
【まとめ】
・自分が稼ぐのが得意な人は「自分の成功法則」を他人に押し付けがち
・その方法で成功する人はほぼいない
・アドバイスを求めるなら「他人を稼がせるのが得意な人」にするべき
・他人を稼がせると、最終的に自分も稼げるようになる