「起業するのにメンターは必要ですか?」と、意識高い系の真面目そうな人に質問されました。結論から言うと、必要ありません。
どこかでそんなことを読んだそうで、メンターがいた方がいいと思い込んでいる様子ですが、個人的には少し違和感を感じます。人が人に惹かれるのは「結果論」だからです。
なんとなく読んだ文章が気になり、ずっと追いかけていたら、いつの間にか心の拠り所になっていたとか。ちょっと相談してみたことの返答に共感し、それ以来、関係性が続くようになったとか。あくまで「結果として」メンターになったというのが、正しい順序だと思います。
最初からメンターがいないといけないとか、成功の為にメンターを探そうとすると失敗します。良いように扱われて終わったり、場合によっては、洗脳されてお金を搾取されます。メンター探しをしている人に対して、そういう商売をしている人もいっぱいいます。
メンターは、必ずしも、実際に会える人でないといけないという決まりはありません。歴史上の人物でも良いし、アニメや映画の登場人物でも良いし、本の著者でも良いのです。そういう風に広い視点で考えると「ありとあらゆる人」がメンターになり得ます。
会社のメンター制度のように、ほぼ強制のような形で「師匠と弟子」という関係にすると、問題が発生します。尊敬できないような先輩につくと、後輩はその先輩を舐めてかかるようになり、言うことを聞かなくなるからです。それなら最初から自由にしておいて、自然な形で「弟子入り」させた方が、関係性はスムーズに行きます。
メンターが必要ない人も当然います。自分は誰にも影響されず、一人で生きて行くんだというタイプです。それはそれで構いません。個人の自由です。
というように、あまり深く考えないことです。あなたの本業はメンターを探すことではありません。起業して自分の仕事で成功することです。それを忘れないようにしましょう。