「起業塾でペルソナ分析が大事だと教わり、その通りにやってみたのですが、売上が伸びません」と、意識高い系の人に相談されました。
ペルソナ分析というのは、ターゲットを個人にまで絞り込み、その人に向けてPRしたり、販売方法を考えるという、マーケティング手法の一つです。個人的に、これには以前から「疑問」を持っていました。
そもそも、そのターゲットである特定の個人というのは、売り手が勝手に「作り出した」ものであり、実在しません。こんな人がいたら良いなという「妄想」に過ぎません。そんな相手に向かっていくらPRしても、そもそも存在しないのであれば、どれだけやっても届きません。
それと起業して間もない、実績も無くて名前も売れてないド素人が、ターゲットを絞り込むと、最終的にはお客様は「ゼロ」になります。その段階では、ターゲットは絞り込むのではなく広げる必要があります。
この記事にも書きましたが、それは自分の首を絞める行為です。このことに気付かない限り、いくらペルソナ分析をやろうが、ターゲットを明確に絞り込もうが、成果は出ません。
ペルソナ分析をやって売上が伸びるのは「大手だけ」です。元々のお客様の数が多く、ターゲット層が幅広いのであれば、そこから絞り込むことには意味があります。
が、それと同じことを個人が、かつ知名度も実績も無い素人がやっても、効果は出ないですよ、ということです。