起業後すぐに息切れする人の共通点は「理想が高すぎる」ことに尽きます。私の実体験を基に事実をありのままに書きます。
私が起業した2009年頃は一種の「ブーム」でした。周りにも同じように起業した人がたくさんいましたが、見事に全員消えていきました。残ったのは「私一人だけ」です。
消えていった人の方がよっぽど真面目で真剣でした。事業計画書を作ったり、5年後にはどう、10年後にはどうというように、緻密な計算をしながら、熱く夢を語っていました。
が、現実はそう甘くありません。起業したての人間に、わざわざ仕事を発注する理由はありません。同じような仕事なら、実績のある方を選ぶのが当然です。だから軌道に乗るまでは時間がかかるのです。
真面目で熱っぽい人はその辺が見えていませんでした。とにかくやる気満々で、売れる気満々でした。冷静に考えると、それは単に「売り手の都合」であり、買い手には何の関係もない話です。
理想と現実のギャップは、日に日に開いていきます。自分の立てた計画ではもっと売上があるはずなのに、現実には何の仕事もありません。そんな状況に耐えれなくなり、みんなやめていくのです。
私はそんな期待は「全く」していませんでした。仕事なんて来なくて当たり前で、それよりも何をやるかすら厳密には決めていなかったのです。
ダラダラと好き放題に書いていたブログを見た人から仕事の依頼が来た時は「おいおい、来ちゃったよ」と逆にビックリしました。
元々がゼロなのです。期待値もゼロです。だから仕事が来なくても落ち込みようがありません。来たら来ただけプラスになるだけです。これが精神衛生上、とても良かったです。
やる気満々でしっかり計画していた人が早々にやめていき、やる気も特になく、計画性もゼロの人間が15年も続く。起業とはそういうものです。
ほとんど運とか縁とかタイミングで決まるので、失敗しても落ち込まないように。何度か挑戦すれば一度くらい当たる。そのくらいのスタンスで、ちょうどいいと思います。
【まとめ】
・理想が高すぎると息切れしやすい
・緻密に計算してもその通りにはならないことが多い
・期待しなければ落ち込むこともない
・「何度かやればそのうち当たる」くらいのスタンスでやろう