「起業してみたいけど仕事が来なかったらどうしよう?」とか「もしニートになってしまったら、もうそこで人生が終わるんじゃないか」と心配している人が多いですが、私の経験から言うと、全然大丈夫です。私は20代で2回もニートになりましたが、今や「部屋から富士山が見えるマンションの最上階」に住んでいます。
まず、新卒の就職活動に失敗しました。就職率が「95%超え」という大学でしたが、どこからも内定がもらえませんでした。仕方ないので、面識のある姉の同級生に電話して、コネでイベントの運営会社に潜り込みました。
あまりにも仕事がキツすぎて、これは一生やる仕事じゃないなと思い、一年ほどで退職。23歳で一度目のニートになりました。暇と時間を持て余し、まずは区民プールの「一ヶ月フリーパス」を購入。毎日のように通っているうちに、平泳ぎが随分と上手くなりました。
いいかげん飽きてきたので、転職活動をすることに。家から自転車で通えて私服で働ける会社を見つけ、そこに三年弱いましたが26歳で退職。これで人生二度目のニート生活に突入です。
この時は起業することにしたので、前回よりはやることが多く、時間を持て余すことはありませんでした。27歳で起業して、5年目に上京。いきなり「白金台」に住むという奇跡が起こりました。
白金台に丸7年間いて、その後は引っ越しを繰り返し、流れ着いたのが「部屋から富士山が見えるマンションの最上階」です。人生って面白いなと思いました。
特に何がやりたいとか、目標はどうだとか、こんな夢を達成したいという「欲」が私にはまるでありません。自分のペースで、やりたいことをやれたら、それで充分だと思うタイプです。
相変わらずニートみたいな生活リズムで、日々、好きなことしかやっていません。ありがたいことに、経済的にも恵まれています。流されるままに生きてきましたが、それでもなんとかなるものです。そう思い込んでいると、不思議なもので、本当にそうなります。