「女性が独立開業しやすいおすすめの職種はありますか?」と、会社員の方に相談されました。この人は、根本的に間違っています。職種に自分を合わせるのではなく、自分一人でやっていけるようになってから、独立開業するのが正解です。
始めやすい、稼ぎやすいという職種は、多くの人がやりたがります。既に、もうやっています。競争が激しくなり、価格競争になります。そうなると、資本力のある大手が勝ちます。
やりたくて仕方がない仕事がある。多くの人にその才能を認められて、自分でやった方が良いと判断して独立する。それならまだ分かります。始めやすい仕事だから独立する。そんな人から買ってくれる人は滅多にいません。
私の起業に対してのスタンスは、昔から一貫しています。
・やりたい人はやれば良いし、やる必要のない人はやらなくて良い。
・やる人は放っておいても勝手にやるし、やるかどうするか迷うくらいなら、やめておいた方が良い。
・本気でやりたい人には、こちらも本気でサポートする。
今、起業が流行ってるから、軽い気持ちでやってみようかな。そんな人は、やりたくて仕方ない人には、勝てません。本気度が違うし、そこまで努力も工夫もできません。お客様は、そういうところを敏感に見抜きます。
小さい頃からパンが好きで好きで、北海道の小麦の産地まで行って、ずっとパンのことを研究し続けている人のパン屋さんと。家の近くにパン屋さんが増えてきたから、ちょっと始めてみようと思い、始めてみたパン屋さんと。あなたなら、どちらのパン屋さんに行くでしょうか。
起業なんて、無理にやるものではありません。どう考えても、会社員の方が向いている人もいます。日本人は、ほとんどがそういうタイプです。自分にとって合っているのは、どちらなのか。もっと冷静に見極めましょう。自分では見極められないなら、他人に見てもらいましょう。それが一番確実です。