前からずっと思っていたのだが、成人したら誰でも簡単に、名前を自由に変えれるような制度を作るべきだ。成人には、選挙権より改名権だ。
苗字はさておき、下の名前は本人も不満を持っている場合が多い。キラキラネームという単語が出てきてしばらく経つが、親が決めた名前を一生背負っていくのは、つらいという人も多いと思う。
キラキラネームでなくても、細身なのに「太(ふとし)」や、根暗なのに「明(あきら)」と付けられたら、正直どうしていいか分からないと思う。
昔、姉が読んでいた漫画に「かおる」という主人公がいた。その子が恋する相手が「小俣さん」という。結婚すると「小俣かおる」になるので、それだけは嫌だといって、破談になる。これは漫画だが、実際にこんな話は山ほどあるだろう。
選挙権をもらっても何とも思わない新成人でも、改名権をもらったら「動く」と思う。どこかの占い師が名前を変えたら一気に運気が上がるとテレビで言えば、頭の悪そうな田舎の女子が次々に改名しそうだ。それと選挙を「セット」にすれば一石二鳥じゃないか。
と、ここまで書いて、改めて調べてみた。改名って実際にどうやるのか。ビックリした。何と、既に現段階で誰でも出来るとのこと。しかも15歳以上なら手続きも簡単で、費用も1,500円〜2,000円、期間も2週間〜1ヶ月半程度。詳しくはこちらを読んでほしい。
こんなことなら、名前なんて自由に変えれる。山田とか鈴木とかありふれた名前に飽き飽きした人が、伊集院とか綾小路に変えてみたり。昭和の時代に「花子」と名付けられた人が、令和のセンスに合わせて「陽毬(ひまり)」と変えてみたり。色んなケースが考えられる。
自分ならどうするか考えてみた。笹野健というのは悪くないが、ちょっと重い感じがする。画数が多いのでいっそのことカタカタに出来ないものか。「ササノケン」とすれば、書くのも簡単だし、なんだか軽薄な感じがして良いじゃないか。
ん?なに?漢字からカタカタへの変更は認められませんだと?そんな流れになりそうなので、もうこのままで良いか。ということで、みんな変えないんだな、きっと。やっぱり高名な占い師に出てきてもらうしかないと思う。