リビングの蛍光灯が切れかかっているので、新しいものを買いに行こうと思い、ふと立ち止まった。そういえばヨドバシカメラの無料配達ってのがあったなと。
ヨドバシカメラの配送バイクを、家の近くでもよく見かける。いつも同じマンションの前に止まっているので、よっぽどヘビーユーザーがいるか、マンション内で流行っているのだろう。一度使ってみるかとスマホで検索することに。
お目当ての蛍光灯はすぐに見つかった。お値段264円(税込)で、これ一本だけなのに送料無料とある。どういう仕組みなんだろうと興味が湧いた。
前職が通販会社だったので、配送料金については詳しい。送料無料と書いておいて、実はしっかりと送料が商品代金に組み込まれているということも、通販業界ではよくある話。
が、ヨドバシの場合は違う。そもそも商品代の264円(税込)が安すぎるし、そこに送料が入っている訳がない。それでも荷物をピックアップして梱包し、バイクに乗って運ぶのに費用はかかる。当然、無料という訳にはいかない。
きっと「利幅」の大きい商品の利益を、こちらに回しているのだろう。例えば、30万円のテレビを売って、その中の利益のうち、数千円をこちらで使う。それなら納得できる。
かわいそうなのは、余計に払わされている客だ。自分の払ったお金が、まさか他の客のサービスに使われているなんて、思ってもいないだろう。不公平といえば不公平だが、営利企業なので、自社のお金をどう使おうかは自由。文句を言われる筋合いはない。
感心したのは、到着の「直前」にメールがあったこと。15分ほど前に連絡があり、予定時刻が細かく書かれてある。本当にその通りに来た。これはヤマトも佐川も郵便局もやってないサービスだ。
待つ方としては、いつ来るのか分からないのが最も困る。ほんのちょっと外出した際に届いたら、また連絡して来てもらわないといけないし、それも18時〜20時というアバウトなものなので、ここでもロスが生じる。そういう「不満」を解消しているという点で、ヨドバシの配達システムは素晴らしいと思う。
今回は蛍光灯一本だったが。他にもし買うものがあれば、次も利用すること間違いなし。こうして、サービスは広まっていく。というお手本のような体験でした。