シナトラと聞いてピンとくる人は、かなりの目黒通。という噂は聞いたことがないが、ここの肉豆腐は「ちょっとしたもんだ」と前から思っている。
目黒で飲もうとなった時、シナトラは必ず候補に入ってくる。駅から徒歩1分なので、行きやすい。が、狭いのと人気があるのでかなり混雑している。でもだいたい入れるのが不思議。基本的に何を食べても美味しい。
特に肉豆腐が名物で、いつも注文する。酒を飲みながら「これをご飯と一緒に食べたら美味しいだろうな」と思っていた。夜しか行かないので昼のことは知らなかったが、ランチで肉豆腐定食なるものがあることを知るのは、何度も通った後だった。
そんな折、東京駅に行く用事があり、そういえばここにも支店があったなと思い出し、行ってみることに。東京駅一番街2Fにある東京グルメゾンというところにある。
初めて行く人は絶対に辿り着けないと思うので、駅員さんやそこらの店員さんに何度も訪ねることをお勧めする。まるで「秘密のエスカレーター」みたいなところから上がって行くと、目の前にお店がある。
肉豆腐定食は注文してすぐに出てきた。たくさん作っておいて、温め直すだけなのだろう。せっかちな江戸っ子にはありがたい。よく考えると「シラフ」でシナトラの肉豆腐と対面するのは初めて。なんだか妙な気持ちになる。
レンゲでまずは豆腐をかぷり。うん、そうだ。この味だと2秒で思い出した。お次はたぷたぷの出し汁にも進入。見た目ほど味は濃くない。意外とあっさりしている。これは米と合うに違いない。肉はほろほろと溶けるくらい柔らかい。よくぞここまで煮込んだなと感心する。家ではここまで出来ない。まぁやる気もないけど。
そんなことを考えながら食べ進めていたら、あっという間に完食。そこまでの満腹感はないが、満足感はある。不思議な食べ物だ。ここは清潔で広いので女性客も多い。その理由が分かる気がする。他にも恵比寿、自由が丘、豊洲にもお店がある。近いところに行ってみてほしい。