真面目な頑張り屋さんの努力が報われることは滅多にありません。こういう人ほど、自分に「向いてない」ことを頑張っているからです。そもそもの「方向性」が間違っているのです。これが報われない理由です。
日本人は基本的に真面目です。努力しろと小さい頃から教えられ、それが正しいと「洗脳」されています。なぜ親や先生が努力しろと言うのかというと、それしか方法を知らないからです。
努力が報われるのは、そこに素質や才能がある場合のみです。才能のある人間がその分野で努力すれば、ほぼ確実に報われます。野球の大谷翔平選手がメジャーリーグに行けたのは、野球の才能があり、努力してそれを伸ばしたからです。
もし彼が他のスポーツをやっていたら、プロにすらなれていないかもしれません。そういう意味でも「どの分野で勝負するのか」というのは、とてつもなく重要です。
努力が報われない人は、次第に「卑屈」になってきます。こんなに頑張っているのに、ライバルのあいつよりも努力しているのに、というように、他人との比較をして、その差で落ち込んでしまうからです。
どれだけ頑張っても、生まれつきの才能には勝てません。あなたが1万時間かけても出来ないことを、何の努力もせずに出来る人間というのは、確実に存在します。そんな人とまともに勝負して、勝てる訳がないのです。
では、どうするか。上にも書きましたが、あなたが「勝てる分野」で勝負することです。そうすれば楽に勝てます。そこで努力すれば、ほぼ確実に報われます。
勝てる分野というのは、以下の三つです。
① 小さい頃に没頭したこと
② 放っておいても、ついやってしまうこと
③ 他人の10分の1の努力で、他人の10倍の成果が出せること
あなたの仕事が、このうちのどれかに当てはまっていれば、成功の確率は高まります。
人見知りの人が話し方教室に通って、営業マンとして頑張っても報われません。じっとしてられない人がテレワークをやるのは苦痛です。活字が苦手な人が文章を書こうとしても、一行目で止まってしまいます。
というように、世の中には、自分の苦手な分野や勝てない土俵で頑張っている人が、あまりにも多いのです。そこで無理して努力して、報われずに落ち込む。で、また違う向いてない仕事を探し求める。日本の生産性が低いのは、こうしたところにも原因があると思います。
うちのお客様で売れるようになった人は、真面目な頑張り屋さんが多いです。が、努力の方向性を間違っていたので、成果が出ませんでした。個別コンサルを受けて、方向性を修正したら、状況が一変しました。人生なんて、そんなものです。
世界一有名な投資家のウォーレン・バフェットは「大切なのは、自分の限度を知り、そこから出ずに戦うことだ」と言いました。これこそまさに、自分の才能を冷静に見極め、そこで勝負するということの本質だと思います。
あなたには生まれつき備わった才能や役割があります。出来るだけ早くそれを見つけ、その分野に全精力を注ぎ込む。そうすれば、あなたが勝てる率は、圧倒的に高くなります。