こんな記事を見つけたのだが、どうも納得いかないなと思った。
というのは、一台10万円以内のパソコンであれば、ほとんどの仕事は出来るから。もし問題があるのなら、それはパソコンのスペックではなく「通信環境」の問題なはず。テレワーク向けの機種を買うには不十分との声も、と書いてあるが、そんな訳ないだろうと思えて仕方ない。
文句を言っている経営者は、家電量販店に行ってみれば良い。それこそ数万円で台湾のメーカーを筆頭にあれこれ置いてある。そのパソコンで経理もデザインもビデオ会議も出来る。そこを節約しておいて、社内中にwi-fiを張り巡らす。それで万事解決だ。
ということが、機械音痴でITがよく分かってない人には理解出来ないのだろう。思考回路としては、こんな感じだと思う。
① テレビ会議で「フリーズ」が発生した
② パソコンのスペックが悪いからだ
③ もっと高性能な機種なら大丈夫なはず
④ 10万円の補助金じゃ足りない←今ここ
テレワークが進まないのは、パソコンのスペックの問題ではない。どこに無駄があって、それを作り出しているのは誰なのかということを分かっていない経営者が多すぎるからだ。
個人的には、補助金なんて出す必要はないと思う。こんなことに出していたら、それこそキリがない。どうせ出すなら、テレワークを実施して社員の通勤を劇的に減少させた企業に「報奨金」として出すべき。そうすれば、もう少しやる気が出るのでは?
と思いつつ、予算を組んでいる省庁自体のテレワークが全く進んでいない気がする。これではまるで説得力が無い。