自宅サロンをやっている方から「価格設定に迷っています。8円や9円の端数価格にした方が、お客様はお金が払いやすいのでしょうか?」と相談を受けました。
自分が普段、買い物をしているお店の料金表示を思い出してみれば、答えが出てくると思います。その際、どんな数字に「反応」しているか。それを思い出しましょう。
多くのスーパーでは末尾が「8円」です。バナナが一房98円、玉ねぎ一袋198円、牛肉1パック580円というように設定されています。コンビニのパンは、税抜き価格の末尾が「8円」で、それが大きく表示されています。
ニトリやヨドバシカメラは商品によってバラバラです。無印良品とユニクロは、1,990円や2,990円のように末尾が「9円」です。というように、同じ日本の企業でも統一性はありません。どれが正解ということではないのです。
傾向として言えるのは、日常的に買うものや単価の低いものは、末尾が「8円」という場合が多いということです。そういうものこそ価格に敏感になる人が多いので、少しでもお得感を与えた方が売れやすいのかもしれません。
あなたの売っている商品やサービスの単価と近い商材をネット上で探し、それを研究するというのも良いやり方です。大手企業や有名店が時間とお金を使ってマーケティング調査をしてくれています。それを上手に利用させてもらいましょう。
いずれにしても、考えるべきことは次の二つ。
・普段、自分が買い物をする時にどの数字に反応しているか
・あなたのお客様が払える金額
ここが「一致」したところが、適正価格に限りなく近いということです。が、それもあれこれ試してみないと分かりません。去年は2,980円で良かったのに、今年は2,990円が良いということもあるのです。
ネットであれば、料金表示はすぐに修正出来ます。一週間や二週間単位で反応を見てみたり、月ごとに変えたり、シーズンごとに変えることも可能です。そうして試行錯誤し続けることが、料金設定には大事です。