年に一人くらいの割合で、奇抜な服装の人が個別コンサルにやってきます。そういう人に限って話がつまらなくて、何がやりたいのかよく分からず、こちらの話も素直に聞こうとしません。
今までずっとこうして生きてきて、これからもそうやって生きていくんだろうなと思います。気の毒に思いますが、本人がそれを改めようとしない以上、こちらはどうしようもありません。と、周りの人全員に同じように思われています。
服装というのは「自己表現」の為にあります。それは疑いようのない事実です。が、相手の為のものでもあるというのも、これまた事実です。相手を不快に思わせないように、一緒にいる時に周りからジロジロと見られないように、その時くらいは気を使うというのは、人としての「最低限のマナー」です。
もちろん好きなものを好きなように着れば良いと思います。それはそれとして、TPOをわきまえないと、相手に嫌な思いをさせますよ、という話です。それが理解出来てない時点で、何をやってもうまくいかないだろうなと思います。
たまに「クリエイター」という職業で、服装が奇抜な人がいます。そういう人はとてつもない才能があるので、服装を周りの人から注意されません。みんな本当は言いたいけど黙っているのです。黙らせるだけの才能があるからです。
それをメディアで見て、服装だけ真似する人がいます。あの人がこうやっているから、自分もそうしたんだと言いますが。肝心の才能が足りてない場合が多いです。
ガラの悪い人間を観察していると、奇抜な服装をしている人がとても多いことに気付きます。金ピカに光った時計を腕に巻き、ロゴが大きく入ったトレーナーやTシャツを着て、トゲトゲの着いたスニーカーを履いています。ブランド物の高級なカバンを床に置くという残念な行為も共通点としてあります。
本人は格好良いつもりかもしれませんが、一般人は近寄りがたいです。詐欺や暴力で奪ったお金が元で、逮捕されたり借金を背負ったり、最悪の場合は命まで落とすことになります。
こうした例を見ていくと、奇抜な服装は、それだけで人とお金を遠ざけるということがよく分かります。せめて他人と会う時くらいは、相手に不快感を抱かせないような服装にしておきましょう。そこまで出来てようやく「スタートライン」です。