コンサルタントというのは「いい人」がやるより「厳しいことも言える人」の方が稼げます。お客様は厳しいことを言ってもらうことに対して、お金を払っているからです。
いい人は、どこまでもいい人であり続けようとします。だから、いいことしか言いません。その多くは当たり障りのないことで、誰にでも言えるようなことです。それでは状況は改善しないし、成果も出ません。
本音では、自分が嫌われたくないとか、いいように思われたいだけだったりします。そういう意味では、いい人というのは「自分本位」な人です。実は、あまりいい人ではないのです。
厳しいことも言える人は、他人に嫌われる可能性があります。それを覚悟してでも、厳しいことを言ってくれるのです。そんなありがたい存在はありません。言いにくい厳しいことにこそ「本質」が潜んでいて、そこを見つけて改善することにより、成果が出るのです。
そもそも、他人から相談を受けて、厳しいことも言って改善してあげようと思っている時点で、相当いい人です。一見厳しそうに見える人ほど、本当はいい人なのです。そこに気付いてない人があまりにも多いので、いい人を演じている人間に騙されるのです。
いいことを言ってくれるいい人は、世の中に溢れています。厳しいことを言ってくれる人は「希少」です。どちらの方が価値があるのか、という話です。
いい人がいいことを言っても想定内ですが。厳しいことを言ってくれる人に少しでも褒められると、お客様は「メロメロ」になります。怒られたい経営者は多いです。ガツンと言ってほしい女性はもっと多いです。
正直に告白すると、私はここまで考えた上で「わざと」厳しいことばかり書くようにしています。そうすることにより、高いお金を払ってでも、ガツンと言ってほしい女性が相談に来るということが、経験則として分かっているからです。
それでも「素」の部分が出てしまうのか。実際にお会いしたお客様には、こんな風に言われることが多いです。
せっかく来てくれた人を目の前にすると、ついつい「本気」になってしまうのです。もちろん厳しいことを言うこともあります。言ってあげた方が、その人のためになると思えば躊躇しません。それがプロとしての使命だと思っています。その結果がこれです。そんなことをやり続けた結果、コンサルタントとして12年間もやってこれました。