フリーランス女性の為のITコンサルタント笹野健

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さらば、五反田のバクダン【エッセイ】

五反田の駅近くに、とんでもない酒を出す立ち飲み屋があった。ビールとウイスキーを割ったもので、商品名を「バクダン」と言う。これをお手製のローストポークをつまみながら飲む。というのが、五反田で飲む際のルーティン。誰かと飲む前の「ゼロ次会」として、一人でよく行った。

 

「吉田類の酒場放浪紀」でも紹介されたお店で、バクダンは番組内で知った。類ちゃんが美味しそうに飲んでいたのだ。これは飲んでおかないと。なぜか「使命感」にかられたのを、昨日のことのように思い出す。

 

このバクダン、飲みやすいのだが、後で「爆発」すること多し。何軒もハシゴし過ぎで、酒も飲みすぎなのが原因だが、五反田ではだいたい泥酔している。元を辿れば、一発目にバクダンを投入したことが良くない。とは分かっているのだが、毎回立ち寄ってしまう。そんなお店がここだった。

 

GW中に用事があり、五反田に行った。そういえばと思い、お店の前を通ってみたら、昼間なのに電気がついている。珍しいなと思ったら、違う店になっていた。まさかの餃子屋。おいおい、聞いてないぞ。

 

家に帰り、ネットで調べてみると、なんと2020年の11月には閉店していたとのこと。コロナ禍で飲みにいく機会が激減し、すっかりパトロールを怠っていたらこの始末。店主のおじさん、元気かな。ホールのお姉さん、威圧感あったけど、根は良い人だったんだけどな。懐かしく思い、ちょっとだけ感傷に浸る。

 

コロナの影響で閉店した居酒屋は多いが、正直、どこか「他人事」のように思っていた。栄枯盛衰というか、潰れるところはいずれ潰れる。飲食店はそういうものだと思っていた。が、いざ自分がよく行っていたお店が閉店すると、思いのほかショックは大きいことに気付いた。

 

もうあのバクダンは飲めない。厳密に言うと、家でも作れるのだが、やはりあのお店のあの環境で飲まないと意味がない。まだ早い時間帯に、一杯だけ飲んで、サッと出て行く。お店の方の声を背後に受け、いざ、出陣。それが「五反田で飲む」ということなのだ。

 

ぺこぱの人に「時を戻そう」と言ってほしい。出来ることなら、最後に一杯だけバクダンを楽しみたかった。これから、こんなことが増えるんだろうな、きっと。だからこそ、行きたいお店には、行けるうちに行っておいた方が良い。そう強く思わされた2021年のGW。

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