「Googleのパーソナル検索とは何ですか?」と、個別コンサルで質問されました。簡単に言うと、同じキーワードで検索しても、個別に検索結果が違ってくるということです。
【執筆者:笹野健】
(女性専門のIT戦略コンサルタント。2009年に起業して以来、14年間で4,000名以上の女性の相談に乗り、アドバイスしたお客様の売上総額は「1億円」を突破。2,600文字超えの詳しいプロフィールはこちら。)
例えば、同じように「寿司 ランチ」と検索しても、札幌の人と東京の人と福岡の人の検索結果が同じであれば、少々、具合が悪いです。
住んでいる地域が違えば、行くお店も違ってくるので、それぞれ個別に表示した方がユーザーの為になります。
これをどのように判別しているかというと、インターネットに接続したプロバイダの地域から紐付けています。
札幌に住んでいる人は札幌のプロバイダを経由してインターネットを見ているので、そこに住んでいる人なんだなとGoogleのロボットが判断して、札幌のお寿司屋さんの情報を出す。こういう仕組みです。
他にも、よく見ている情報や検索履歴もパーソナル検索に影響します。頻繁にアクセスしているサイトは一番上に出てきたり、検索したことのあるキーワードはその履歴が残っているので、そこから先回りして「こんな情報が欲しいんでしょ?」というように自動で出してきます。
最近ではネットのニュースサイトでも、この手法を使っています。アプリで見れるスマートニュースは、その人がよく見ている記事に関連したニュースをどんどん表示するようになっています。
同じ人が見ていても、パソコンとスマホで検索結果が変わったりします。パソコンは家で見ますが、スマホは出先で見るので、地域が変わってくるからです。
そんな時代になっているので、Googleに上位表示されたとか1位を取ったとか、あまり意味がありません。それはあくまで「そのタイミングでその人のその端末に出た表示結果」であり、他の人には違う表示が出ている可能性が高いからです。
というようなことを、SEO対策の会社やコンサルタントは教えてくれません。何度も見ている自分のサイトが上位表示されるのは当たり前なのに、それを見せて「ほら、1位になったでしょ?」と言います。
知らないと損することはよくあります。特にネットの世界は。分からないことは、すぐに調べたり、知っている人に聞きましょう。それが損しない為の最善の方法です。