「同業者との価格競争に巻き込まれて大変です」という相談をよく受けます。これは大企業から中小企業、個人事業主・フリーランスまで共通した悩みと言えるでしょう。
コツは、同業者ではなく「異業種で売れているお店や会社」を参考にすることです。安売りしているところではなく、定価で売っているお店や高価格でも完売しているような商品やサービスを特に見ましょう。そうするとヒントが得られます。
定価で売れているということは、その価格にお客様が「納得してお金を払っている」ということです。それはどこにポイントがあるのか。深く観察してみることです。
高価格でも完売している商品やサービスには、何かしら人を惹きつける要素があります。高額でもついつい買ってしまうような魅力があるということです。それを追求してみましょう。あなたの商品やサービスにも活かせるかもしれません。
・アップルのiPhoneはなぜみんな欲しがるのか?
・ダイソンの掃除機を買う理由とは?
・ディズニーランドが何度値上げしても満員なのはなぜか?
こんなことを日々、真剣に考えていたら、自然と「ビジネス脳」が鍛えられます。近所に人気のあるラーメン屋さんや行列の出来るスイーツショップがあれば、それを参考にしてみましょう。
同業者は、同じような商品やサービスを、同じような価格で売っているので参考になりません。結局、値段が高いか安いかの違いしかありません。それなら安いところが勝ちます。そんな勝負は避けるべきです。
お客様に値段で選ばれると、もっと安い値段をつけた同業者に、いずれ負けます。今は勝てても「期間限定」です。そうならないように、値段以外の要素で選ばれるように工夫することです。それをやり続けたところだけが、同業者の中で生き残れます。
【まとめ】
・他業種の売れているお店や会社を参考にすること
・価格で勝負すると、最終的には価格で負ける
・価格以外で勝負する工夫をすること