「キャッチコピーを学んで売上を上げたいです」という勉強熱心な方が、個別コンサルに来ました。
本を買って読んだり、コピーライターの養成講座の資料を取り寄せたりしていたので、もっと良い方法を教えてあげました。
スーパーやドラッグストアで「事前情報無し」で買ったものを思い出してみてください。売り場で初めて目にして手に取り、ついつい買ってしまったものです。そこには商品名や商品の説明の他に、魅力的なコピーが書かれてあります。そこに購入に結びつくヒントがあるのです。
実際に店内に置かれているということは、各メーカーが認めたキャッチコピーが溢れているということです。これを活かさない手はありません。
最近、私が実際に買った例で説明します。近所のイオン系列のミニスーパー「まいばすけっと」で味噌ラーメンを買いました。別に塩でも醤油でも良かったのですが「北海道民も認めた」と買いてあったので、それにしました。
その並びのドラッグストアで歯磨き粉を買いました。これまた何でも良かったのですが「ホワイトクレンジング成分増量」と買いていたので、毎朝、紅茶を愛飲する身としては無視できませんでした。
三越前にある「三重テラス」という私の生まれ故郷である三重県のアンテナショップで「ピケ8」という聞きなれないお菓子を見つけました。
おにぎりせんべいを発売しているメーカーの新商品のようです。そこに「こんがり塩バターせんべい」と書かれていたので、すぐにレジに持って行きました。塩バターに目がない人間にとっては当然の行動です。
このように、身の回りには人の行動を促すキャッチコピーや文言が溢れ返っています。それをよく観察するだけで、言語感覚は磨かれます。別に本を読まなくても、講座に通わなくても、充分に勉強はできるのです。
キャッチコピーの本や講座は「先生」の体験談を基に話が展開します。ほとんどが昔話です。その時と今では状況が違うし、電通や博報堂のコピーライターのクライアントと、あなたのお客様では求めるものが違います。私も何冊も読みましたが、特に参考にはなりませんでした。
あなたのお客様は、あなたと同じような生活をしている人であり、金銭感覚もよく似ています。そんな人がどういうところで買い物をして、どんな言葉に反応し、ついつい買ってしまうのか。そこを観察して考え続けることが、最良のキャッチコピー勉強法です。
【まとめ】
・スーパーやドラッグストアはキャッチコピーの宝庫
・事前情報無しで購入した商品のコピーをヒントにしよう
・ヒントは身の回りに山のようにある