テレ東のバス乗り継ぎ旅に出ているイメージがすっかり定着した感のある作家の羽田圭介さんが、三十代で未体験のものに挑戦する連載をまとめた本。トランポリンエクササイズ、卓球教室、猫レンタル、人間ドック、ボルダリングと次々と挑戦していく様子が面白い。引っ込み思案で好奇心の乏しい人にはお勧めの一冊。
「没後10年永久保存版」と、サブタイトルそのままの一冊。談志が書いた膨大な本を丁寧に解説した部分と、桂米朝さんとの対談が特に良かった。談志ファンはもちろん、落語好きなら目を通しておくべき。
私と同じ1982年生まれの著者が書いたエッセイ集。共感できる部分もあれば、全く理解できない箇所も多数。仮にクラスが同じでも、たぶん仲良くはならなかっただろうし、今から友達にもなれそうにないなと思う。普段から年齢をまるで意識していないので、自分のことを繰り返し「おじさん」と書いているのを見ると、世間の同年代ってこんな感じなのかと驚く。
東海林さだおさんの過去の本から、主に冒頭部分だけを抜き出し、それを五十音順に並べた一冊。例えば、ア行の「鯵のフライ:鯵のフライの偉いところは、B級に徹していることだ」カ行の「牡蠣:貝類にとって、殻は家である。そういう意味から言えば、牡蠣の家は、身分不相応なほどの豪邸である」等の文字の羅列が400ページに渡りびっしり。常に手元に置いておき、隙間時間に少しずつ読んでいくという戦略がおすすめかと。
ローンを組んで新築を買うという、昭和平成の不動産の購入方法に警鐘を鳴らし、令和のマンションや戸建の買い方を指南する一冊。こういう本を家を借りたり買う前に読んでおくと、膨大な支払いやリスクを避けれる。個人的には、次は「戸建ての賃貸」にしようと思う。
500冊以上の著書がある齋藤孝さんの「良いとこ取り」な一冊。確かにここに書いてあることを実践すれば頭は良くなるし、過去の著作も読んでみたくなる。そういう意味では作戦勝ちかも。この本が売れれば、同じような本が色んな作家で出される予感。