「ゴッドタン」「あちこちオードリー」等で有名な、元テレビ東京のプロデューサー佐久間宣行さんがオールナイトニッポン0のパーソナリティになり、その際のエピソードや番組で実際に話した内容をまとめた一冊。久々に本読みながら声を出して笑った。勢いでyouttubeにアップされている動画をいくつかお気に入りにするほどハマる。
松本清張作品によくある、不倫がこじれた末の殺人&見事な推理による逮捕劇が存分に堪能できる一冊。松山の洋服店の女将と東京の考古学者が元義姉弟で、そこから不倫関係に陥り、最後は兵庫の有馬温泉近くで殺人劇が起こるという設定だけでもうお腹いっぱい。こういう小説を読んでおくと、人はいかにして破滅に向かっていくかがよく分かる。
清水ミチコさんと2名のゲスト、計3人で楽しくおしゃべりする連載をまとめた一冊。みうらじゅん&安西肇の回が最も面白かったが、他にも宮藤官九郎&古田新太、高橋克実&八嶋智人、ジェーンスー&野宮真貴と個性の強いゲスト多数。頭を使わずに読めるので、読書が苦手な人にもおすすめ。
京都大学院の教授で安倍政権の「内閣官房参与」をしていた藤井聡さんの新書。
・自国通貨の発行権を持っている日本政府が財政破綻することはあり得ない
・経済学は100年も変わってない
・国の借金は「政府の負債」であり「国民の借金」ではない
・消費税を上げる度に景気は極端に下がる
・プライマリーバランス黒字化を目指すと財政破綻する
・緊縮財政は最悪な政策
・金融市場より実体市場に資金を流入しないとお金は回らない
・デフレを脱却するまでは政府支出を拡大し続け、経済成長を促すべき
どの主張も納得できるし、その通りだとは思う。が、この著者がどれだけ政府の人間や政治家に言っても伝わらないのは、伝え方が悪いのと、人として信用されていないせいでは?とは言え、今までのやり方で20年以上も経済成長出来ていないのだから、こういう人に一回任せるものアリな気もする。
この本は完全に企画勝ち。
・ダーウィンは年間4,500万円もの仕送りをもらっていた。
・夏目漱石は朝日新聞の社長よりも高給取りだった。
・「学問のすゝめ」で22億円売り上げた福沢諭吉
こんなことがエピソードと共に書かれてあり、歴史の勉強にもなる一冊。
「この人の文章読みやすいわぁ〜」と毎回思う、スズキナオさんのエッセイ集。庶民的すぎるほど庶民的な目線で、家の近所をフラフラしたり、思い立って突然旅に出たり、という「芸風」は毎度おなじみ。良い意味で癖のない文章が、活字嫌いな人にもおすすめな一冊。