「ボキャブラリーを増やすにはどうしたらいいですか?」と、20代の方に個別コンサルで聞かれました。2つあります。知らない人と話すこと。本を読むことです。
【執筆者:笹野健】
(女性専門のIT戦略コンサルタント。2009年に起業して以来、13年間で3,900名以上の女性の相談に乗り、アドバイスしたお客様の売上総額は「1億円」を突破。詳しいプロフィールはこちら。)
ほとんどの人は、普段から知っている人としか話していません。家族や友人、同じ会社の人や取引先だけです。
そこには「共通言語」があるので、決まった言葉しか使いません。周りが聞けば意味不明でも、本人同士は通じています。が、それではボキャブラリーは増えません。
知らない人と話そうと思えば、普段使わない言葉や言い回しも必要になってきます。共通言語はありません。
LINEならスタンプで済みますが、知らない人にはそれは失礼に当たるので、何かしら言葉を探さないといけません。この状況があなたを鍛えるのです。
年齢は関係ありません。同じ人とばかり話している老人のボキャブラリーが乏しく、色んな人と話している子供のボキャブラリーが豊富だということもよくあります。普段の習慣でどちらにもなり得ます。
本を読むことは、著者の話を一方的に聞くという行為なので、知らない人と話すのと同じ効果があります。しかも、いつでも、どこでも出来ます。
特に昔の本を読んでいると、知らない表現や慣用句がよく出てきます。前後の文脈から読み取ったり、辞書で調べると、それが自分の「財産」になります。その積み重ねで、ボキャブラリーは増えていくのです。
ボキャブラリーを増やそう、増やそうと決して焦らないことです。人生の全てをかけて取り組むくらいのスタンスで、丁度いいと思います。