個別コンサルで話を聞いていると「ITやネットは専門用語が多すぎて難しそうです」という先入観を持っている人が多いです。気持ちはよく分かります。
実を言うと、私はITやネットの専門用語を全くと言っていいほど知りません。前職から通算すると、ITやネットの仕事を16年以上もやっているのにも関わらず、です。
「アサイン」とか「アジェンダ」とか「フィックス」とか言われても、何のことだか分かりません。「リソース」とか「ローンチ」とか「ワイヤーフレーム」とか言われても、何それ?食べたら美味いの?としか思えません。
つまり、私の言語レベルは、ITやネットに苦手意識を持っている人と「ほぼ同じ」だということです。この仕事をずっとやっていますが、一度たりとも専門用語を口にしたことがありません。知らないので、使いようがないのです。
そもそも、個別コンサルにはパソコンを持って行きません。パンより重いものは持ち歩かないと決めているからです。普段はスマホもほとんど触りません。部屋に置きっぱなしということもよくあります。
ITやネット自体にほとんど興味ありません。紙の本ばっかり読んでいます。道具としてパソコンやスマホを使いますが、依存はしていません。
専門用語やカタカナを多用するのは、仕事のできない人か、頭の悪い人か、後ろめたいことがあり、相手を騙そうとしている人のどれかです。あなたが苦手意識を持っているのは、こういう人のせいです。
私は、ITやネットに関する仕事をしていますが、お客様にアドバイスしているのは、バリバリの「アナログ」なことです。人はこんな時にどう思うか。なぜこのような行動を取るのか。お客様はどうしてほしいのか。そんな話ばっかりしています。
ITやネットを通していますが、結局は、人が、人に向けて売り、人が、人から買っているだけの話です。ということは「人間の心理」が分からないと売れるようにはなりません。その重要性に気付くと、専門用語がなくても、ITやネットの世界でも勝てるようになります。