40歳を超えた時、リアルに思ったのが「健康に生きれるのも、あと30年くらいか」ということです。日本人男性の健康寿命はもう少し長いですが、父も祖父も70代前半で倒れたので、きっと自分もそうなるんだろなという気がしています。
そう考えると、無駄なことをやっている暇はないなとか、会いたくない人や嫌いな人にはなるべく会わず、会いたい人や好きな人にできるだけ会っておいて、行きたいところに行って、やりたいことをやるべきだなと思います。
が、更に深く考えると、こうも思います。「あれ?これって42年間ずっとやってきたことじゃない?」と。そう思うと、いつ死んでも良いかなという気もします。
多少の変化はあります。以前なら「この本も読んでおくか」という幅広さを持っていたのですが、今はあまりそう思いません。つまらないだろうなと一瞬でも思ったら読まないことにしています。
それよりもっと「読むべき本」があるからです。それらを読み尽くすだけでも、きっと「時間切れ」になるでしょう。無駄なことをやっている時間的な余裕がないことに気付きます。
うちのお客様は、私のことが好きな人です。嫌いなら、わざわざ高いお金を払って会いに来ません。これは、そうなるように「仕向けて」います。そういう人ばかり来るように、こちらが「コントロール」しているということです。だから仕事上での人間関係のストレスはありません。
スケジュールも100%自分で調整できるので、遊びに行く予定が入っていたら、平気で仕事を断ったりします。どれだけ高額なオファーでも「その日は春風亭一之輔の独演会なので」と断ります。
旅に行くのも自由。食事制限も一切せず、健康にも問題がありません。寝たい時に寝て、起きたい時間に起きます。そういう生き方をずっと貫いています。
ここまで書いてきてふと思ったのですが、ものすごく「長生き」しそうな気もします。これだけストレスの多い現代で、これだけ「ストレスフリー」で生きている人は、なかなかいません。
健康寿命が尽きたら、延命措置はしないと決めています。自分の名前が言えなくなったり、会話がまともにできなくなったら、さっさと死にたいです。こんなことを言う人ほど、やたらと長く生きるのが、世の中というものです。さて、どうなることやら。