「風水は意識した方がいいですか?」と、これから英会話教室を始めたいという方から相談されました。風水を意識するよりも、風通しを良くして、水回りをキレイにしておきましょう。それで充分です、と答えました。
私も色んな本を読んで勉強しましたが、風水というのは元々は「住居学」です。ベランダはこの方角にあった方が日当たりが良いとか、風はこちらから吹いてくるから、こことここに窓を作りましょうとか、水回りはここに作った方が流れが良いとか、そういう学問です。
それを変に「こねくり回して」、あれこれ言う人もたくさんいますが、ルーツを辿れば、実にシンプルで、理にかなった考え方だということに気付きます。
「玄関は運気の通り道だから、常にキレイにしておきましょう」とよく書いてあります。これを住居学の観点で考えると、当たり前の話だと気付きます。そこから人が出入りするので、最も汚れが付きやすい場所です。だから毎日のように掃除した方が良いのです。
「トイレは家の中で最も厄が溜まりやすい場所です」というのも、風水の本では定番です。排泄物を流し、しかも窓がないことが多いので、色んな意味で「溜まりやすい」だろうなというのは、家の間取りからも納得する話です。
水回りをキレイにしておかないと、排水口が詰まり、そこから嫌な臭いがしてきます。そうするとイライラしたり、不快な気分になるので、ふとしたことでもトラブルが起こったりします。それを防ぐ為にも、こまめに掃除しておいた方が良いのです。
というように、運気がどうとかではなく、普通に生活することを考えたら、掃除をしてキレイにしておく場所というのは、それぞれに「理由」があるということです。
どちらの方角に何を置いた方が良いとか、クリエイティブな仕事をしている人は、この方角に机の向きを合わせましょうとか、気にすることはありません。
ちなみに、風水で有名なDr.コパさんは、祖父の代から三代続く建築家です。それだけでは食えないので、ああして派手な格好をしてメディアに出まくり、銀座にビルを建てるまでになりました。世の中、結局はそんなもんです。