先日、大阪で美術館巡りをしていたのですが、大阪ビジネスパークにある「山王美術館」が特に良かったです。私の大好きな横山大観の展覧会をやっていたので初めて行ってみたところ、ほぼ「貸し切り」状態でした。
知らない人の為に説明すると、横山大観というのは、近代の日本画の「大家」であり、超有名人です。東京芸術大学の一期生で、パリで開催された万国博覧会では、日本館の総合プロデューサーを務め、皇室にも多数の作品を献上しています。
そんな凄い人の作品が20点以上も展示されているのに、会場内にいるのはスタッフと私だけ。こんな贅沢なことがあるのかと、思わず「絶句」してしまいました。
横山大観の展覧会は全国で開催されていて、これまでにも愛知、島根、長野、富山まで観に行ったことがあります。が、こんなにも人のいない会場は初めてでした。
館内は出来たばかりなので清潔で、鑑賞後にはロビーでコーヒーや紅茶のサービスがあります。日本全国、色んな美術館に行きましたが、こんな体験もまた初めてです。これを「豊かさ」と言うんだろうなと思いました。
大阪の京橋というところは、繁華街ではありますが、どこか猥雑で、とても豊かとは思えない街です。その「ギャップ」がまた面白いなと思いました。
大阪は日本第二の都市で、人口も多く、商業施設もお店もたくさんあります。が、実はこんなスポットがあることを知っている大阪人は、ほとんどいないと思います。
魔法のレストランで紹介されていたから、インスタグラムで見つけたから、そんな理由で「映えスポット」にばかり行きたがる人が多いですが、そういうことをやっている人で、お金持ちになる人はいません。一生、搾取される側で終わります。
たまにで良いので、世間の流行や他人の目を気にせず、自分が心から気持ち良いと思える場所に足を運んでみましょう。スマホで写真を撮らず、自分の目に焼き付けたり、五感をフルに活用して、堪能してみましょう。それが、あなたの中に「豊かさの種」を植え付けることになります。