「起業のどのタイミングで相談するのがベストですか?」と、よく聞かれます。早ければ早いほど良いです。何も分からない状態でいきなり始めてしまい、貴重な時間とお金を失う人が、とても多いからです。
プロが客観的に判断すれば、絶対に薦めないだろうなということを、一生懸命やっている人が大半です。
- それを取っても、一向に稼げそうにない資格に60万円も払っている
- どう考えても売れない商品に、やたら固執している
- 売り方も集客方法も教えてくれない起業塾に半年間も通っている
冗談抜きで、こういう人が、本当に多いのです。
会社を辞めようと思っている人が、先日、相談に来ました。「仕事がつまらない、上司とソリが合わない、給料も安いし通勤が大変。だから、起業したい」と言います。えっ?なんで?と、こちらとしては思うのですが、そういう思考回路の人が増えています。
仕事がつまらないのは、やっている仕事自体が、その人に合ってないのかもしれません。それは、転職すれば解決できます。上司とソリが合わないのは、その人自身に問題があるのかもしれません。
周りの人に、一度、客観的に意見を言ってもらうとか、上司との間に誤解があるかもしれないので、腹を割って話し合ってみるとか。そういうことで解決できます。
給料が安いなら、給料の高い会社を探せば良いのです。通勤が大変なら、会社の近くに引っ越すか、家の近くで働けるところを探せば良いのです。
要するに、解決できる方法は山のようにあるのに、それをせずに「会社を辞めたい=起業する」が、セットになっている。だから、失敗するのです。
そういう人は、物事をじっくり考えずに短絡的なのと、周りに影響されやすいので、詐欺に遭いやすいです。そういう人を「カモ」にしている個人や企業が、世の中にはごまんとあります。だから、起業する前に、相談に来るのがベストだと言っているのです。
私は、起業に向いてないと思ったら、はっきりそう言います。それが、その人の為だと思うので。これ以上、騙される人を増やしたくありません。一度きりの人生です。時間もお金も、無駄にするのはもったいないです。そうしない為にも、悩んでいる人には、早めに相談に来てほしいです。
【まとめ】
・起業の相談は早ければ早い方がいい
・その方が時間もお金も無駄にせずに済む
・起業以外の選択肢もあることを知ろう
・起業が向いてない人には向いてないといってあげるのが誠意