「ビジネスの方向性が決められなくて困っています」と、これから起業したいという、偶然にも我が家から歩いていける距離に住んでいる方から相談されました。
- 自分のやりたいこと
- お客様に提供できること
- お客様が求めていること
この3つを書き出すことから、まずは始めてもらいました。言い換えると、自然とやる気が出て、確実に提供できて、需要があることです。これが重なった部分が、あなたが進むべき方向です。
やりたいことがあっても、それに伴うスキルや実力が足りないなら、そこに時間をかけましょう。本腰を入れて勉強すれば、半年か一年で、だいたいのことはなんとかなります。
やりたいことが明確で、スキルも充分にあるけど、需要があるかどうか分からない場合は、それを調べる作業をすれば良いのです。ネットで検索してみたり、地域商売なら、実際にお店に足を運んでみましょう。どのくらいの規模で、どのくらい売れてそうか、自分の目で見に行くのが、一番確実な情報源になります。
そもそも、やりたいことがないとか、何を仕事にすればいいのか分からないという人は、今はまだ起業するタイミングではありません。本気でやりたいことが見つかるまで、色んなことに手を出してみましょう。そのうち、きっと見つかります。
というように、今、自分がどういう状況で(現状把握)、何をするべきで、どの方向に向かっていけば良いのかということが分かると、人は自然と動き出します。それが分からないと、いつまでも動けません。「一歩目が踏み出せない」という人は、ここでつまづいているのです。
この相談者は、園芸やインテリアに関することを仕事にしたいということなので、一緒に二子玉川の高島屋別館にある「都内最大級」の園芸店を見に行くことにしました。私も観葉植物を育てているので、興味津々で楽しい時間が過ごせました。
プランターの選び方や100均の商品でどこまでやれるのか等、持っている知識や自ら得た情報を、まずはブログに書いていくことになりました。
コツコツ続けていたら、一ヶ月経った頃に「家の庭に置く植物を一緒に選んでほしいです。もちろんお金はお支払いします」というメッセージが届いたとのこと。こんなことが仕事になるんだなと思いますが、今はそういう時代なのです。
ビジネスの方向性が決めれなくて困っている人は多いです。そういう人とじっくり話してみると、意外とやれそうなことが見つかります。本人は気付いていません。そんなことが仕事になるなんて、思ってもいません。一人で悶々と考えていると視野が狭くなりますが、他人と話していると、視野が広がります。これがプロに相談する最大のメリットです。